鉄拳の最新作『お父さんは愛の人』が泣ける…!父と娘の姿を描いた切ないストーリー

写真拡大

鉄拳のパラパラ漫画最新作『お父さんは愛の人』が、7/27〜公開された。

公募受賞作品を鉄拳がパラパラ漫画化!

7/27に公開された鉄拳最新作『お父さんは愛の人』は、冠婚葬祭互助会・くらしの友が毎年公募している「つたえたい、心の手紙」の受賞作品をパラパラ漫画化したもの。

「つたえたい、心の手紙」は、亡くなった大切な人へ、いま伝えたい想いや生前に伝えられなかった言葉を「手紙」に記すというもの。

2008年にスタートした取り組みで、毎年、全国から1000通を超える応募があるという。

今回、鉄拳が手掛けたのは、2015年に実施された第8回募集の受賞作品なのだとか。

 父と娘の姿を描いたストーリー

『お父さんは愛の人』の主人公は、子供の頃から父親の愛情をたっぷり受けて育ったひとりの女性。

小学生の時、検尿容器のフタをなくしてしまった主人公に、父親はコルクを必死に削ってフタを作ってくれた。

中学生の時、宿題の防犯ブザーが作れず困っていた時には、徹夜でブザーを作ってくれた。

sub2

いつも主人公のそばにいて助けてくれた優しい父。

成人した主人公は、結婚、身重で離婚、出産を経て、年老いた父親と成長した娘の3人で暮らすように。

父と娘の姿に、主人公は幼い頃の自分と父の姿を重ねる。

sub3

そんなある日、父に異変が…。

主人公は、認知症を発症した父の介護をすることに。

食べ物をポロポロこぼし、冷蔵庫をあさり、時には徘徊する父に振り回されるなか、ふとしたきっかけで、子供の頃の父との思い出を振り返り、感謝する…。

sub4

そんな誰もが直面しそうなエピソードがもとになったストーリーだ。

鉄拳の心に響いたエピソードとは?

sub1

今回、受賞作品をパラパラ漫画にした鉄拳は、「原作者のお手紙を読ませてもらった時に大切な思い出の1シーン、1シーンが見えてきました。今回は認知症になってしまったお父さんの「ごめん」と言う言葉が心に響きました。それを僕なりにパラパラ漫画で表現させて頂きました。良い思い出となって頂ければ幸いです。皆様も是非ご覧ください」と、コメントしている。

“検尿のフタ”という、この親子ならではの小道具を使ったエピソードが印象的だが、いつもながら、鉄拳の演出が切なくて泣ける。

筆者は、鉄拳の『振り子』をパラパラ漫画で見た時、号泣してしまったのだが、その後、実写映画化された作品では、それほどの感動はなかった。

モノクロでナレーションやセリフがない無声映画のような手法で、ゆらゆらと左右に動く振り子の動きを巧みに使ったあの天才的な演出力で凝縮されたパラパラ漫画だからこそ、琴線に触れる作品になったように思う。