中国は世界最長の高速鉄道網を構築したが、その路線の大半が赤字となっており、この運行状況を批判する言論も存在する。しかし中国メディアの中国経営網は22日、「損失だけを取り上げて批判を展開するべきではない」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)

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 中国は世界最長の高速鉄道網を構築したが、その路線の大半が赤字となっており、この運行状況を批判する言論も存在する。しかし中国メディアの中国経営網は22日、「損失だけを取り上げて批判を展開するべきではない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、多くの路線が赤字である中国高速鉄道について「中国人の99%がお金を払い、1%だけが利用している」と批判する言論があると説明。つまり中国国民の税金が投入されて運行がなされているが、高速鉄道を実際に利用し、その利便性を享受しているのは人口のわずか1%程度にとどまるという不均衡が起きているという批判だ。

 続けて、こうした言論には「全国に均等に新幹線を建設して全国的な損失を招いた日本と同じ失敗を繰り返している」という主張が含まれると説明する一方、日本は新幹線に対する需要が伸びなくなっても建設を行っているため損失を招いたと主張。中国の場合は遠出する人びとの需要は増加していると反論した。

 また記事は「高速鉄道の発展がもたらした技術の進歩や工業体系の整備、また輸出による利益など、高速鉄道の営業による損失を十分帳消しにできる恩恵を得ている」と説明した。

 記事は「高速鉄道の損失だけを取り上げて批判を展開するべきではない」と主張しているが、そうは言っても今後何年も赤字が続くのであればしかるべき対策を施す必要があるだろう。限られた資源を有効に活用するという日本の長所を称賛する中国人は数多くいるが、赤字路線が中国の発展に寄与しないならば、中国は資源を真に活用できる分野へ振り向けるべきだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)