中国では「日本は核兵器の製造能力を持つ」という主張をよく見かける。中国メディアの東方頭条はこのほど、「日本の核兵器製造に関する潜在能力をどう評すべきか」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では「日本は核兵器の製造能力を持つ」という主張をよく見かける。中国メディアの東方頭条はこのほど、「日本の核兵器製造に関する潜在能力をどう評すべきか」と題する記事を掲載した。

 記事は、日本には核兵器製造能力が「とうの昔」から備わっているものの、中国は焦る必要はないと断言。日本には製造できない理由があるために、恐れるには及ばないからだという。

 それは、日本が「世界で唯一、核攻撃の被害を受けた国」で、「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」の「非核三原則」があるからだという。核の被害を身に染みて感じた日本において、時の首相である佐藤栄作元首相が非核三原則を提唱し、ノーベル平和賞も受賞した。非核三原則は現在でも日本の核政策の基本となっている。

 別の理由として「米国が許さないから」だと指摘。日本は、実際には核兵器製造に必要なすべての条件をクリアできる数少ない国ではあるが、核兵器の保有は中国のみならず米国にも脅威となるので米国が決して許さないのだという。

 しかし記事は、核兵器の開発は米国の一部核爆弾のように実験なしでも秘密裏にできるため、「世界中の平和を愛する国の厳しい監視が必要」だと警戒感も示した。米国も日本を警戒しており、日本に核原料の返還を求めたことは非常に納得できるとした。そして、日本が核兵器を持つならそれは「第三次世界大戦の時」となると分析。技術的には可能でも実際に核兵器を保有することはないとの見方を示した。

 2015年の原爆の日に広島での平和式典で安倍首相が非核三原則に言及しなかったことが中国で大きな関心と警戒を招いたが、16年はどうなのであろうか。安倍首相のあいさつに注目したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)