安眠を妨げる原因? 実は寝具にも「寿命」があります

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毎日使っているベッドや布団、枕といった寝具にも、実は“寿命”があるってご存知ですか? 最近、なんだか安眠できない…という人は、もしかしたら、寝具の寿命切れが原因かもしれません。そこで今回は、大塚家具の「スリープアドバイザー」の由利仁さんに、寝具の寿命の見極め方と、長持ちさせるための正しいお手入れ方法について教えていただきました。

寿命切れの寝具は安眠を妨げる!?

話を聞きに訪れたのは、「IDC大塚家具 有明本社ショールーム」。早速、スリープアドバイザーの由利さんに、まずは寿命が切れてしまった寝具が睡眠にどんな影響をもたらすのかについて伺いました。
 
「ベッドのマットレスは長く使っていると、どうしてもスプリングがへたったり、中の詰め物がへたったりしてしまいます。すると、マットレス本来の寝心地が損なわれているため、寝返りが多くなったり、寝ている時に姿勢が崩れ、腰痛や肩こりの原因になります。寝心地が悪いマットレスは、どうしても睡眠の質が落ちてしまうのです」(由利さん)
 
確かに、そんな状態のベッドでは安眠なんてできなそうです…。さらに、寿命が切れてしまった寝具には、もう一つ安眠を妨げる要因があると由利さん。
 
「それは、衛生面です。私たちは寝ている間に大量の汗をかいているので、枕やマットレスに汗や皮脂、においが染み込んでしまいます。清潔にしているつもりでも、長年使っていれば湿気がこもってダニや雑菌の温床になりかねません。だからこそ、寝具の衛生面には敏感になる必要があるんです」(由利さん)

寝具を購入した時の状態と比べれば寿命が分かる?

「もしかしたら、ダニや雑菌の上で眠っているかも」。そう思ってしまうと、ますます安眠から遠ざかりそう。では、それを避けるためにも、寝具とどのように付き合っていくのがよいのでしょうか。ポイントは“寿命”を見極めることにあるのだそう。
 
「『寿命は●年』という具体的な年数よりも、購入したときの状態を基準に判断するといいでしょう。例えば、ふわふわだった敷き布団がぺしゃんこになった、暖かかった掛け布団で寝ていても、なんだか寒さを感じるようになってきた…。こんなふうに購入時とは明らかに質感、見た目、硬さなどの状態が変化しているのであれば、買い換えをおすすめします。また、枕などの場合、カバーを外してもにおいが残るようなら、こちらも替え時だと判断してください」(由利さん)
 
マットレス、掛け布団、枕などの寝具は、材質や使用する人の体型 、お手入れの仕方によって寿命は異なります。体格のいい人はどうしてもマットレスに重みがかかるので、華奢な人が使うよりは耐久性が低くなります。寿命を見極めるヒントとしては、購入時の状態からの変化と最近の眠りの状態。「最近安眠できないな」と感じたら寝具の寿命を意識してみてもよいかもしれません。

安眠するために寝具を長持ちさせる正しいお手入れ方法とは?

せっかく買ったお気に入りの寝具。少しでも長持ちさせるためには、正しいお手入れ方法で定期的にケアしてあげることが大切とのこと。そこで由利さんに、寝具別のお手入れ方法を教えてもらいました。
 
■マットレス
3カ月〜半年に1回、裏表を返したり、上下 を入れ替えたりしましょう。ずっと同じ位置に体重がかかるのを防ぐことで、寿命を延ばすことができます。
 
■羽毛の掛け布団
起床時に布団の端を持ってパタパタと上下に動かして空気を通し、定期的に日陰で干して中の湿気を飛ばしてください。また、布団を縦に半分に折って端から少しキツく巻いて中の空気を抜いてから広げると、布団内の空気の入れ替えができます。
 
■枕
羽毛タイプは掛け布団と同様です。ウレタンやラテックスのものであれば、直射日光に当てると劣化しやすくなるため、陰干しにします。
 
■シーツやカバー
毎日替えるのが理想ですが、できなくても週に一回は洗い替えするようにしましょう。長持ちさせるためには、化学繊維のものよりも、吸湿性が高くてムレにくい天然素材のアイテムがおすすめです。夏は綿や麻、冬はウールなど季節に合わせて使い分けてください。
 
ちなみに、ファブリック用の消臭剤を吹きかける場合は、羽毛布団に直接ではなく、カバーをかけた上から吹きかけるようにするのがよいそうです。
 
また、由利さんによると、季節に応じて使わない寝具の保存の仕方も重要だそう。
 
「夏の間、使わない冬用の布団は、汚れと湿気をきちんと取り除いてから収納してください。布団圧縮袋よりも、通気性のある収納袋などを使い、湿気がこもらないようにしましょう」(由利さん)
 
毎晩何気なく使う寝具も、寿命によって寝心地が大きく左右されることがわかりました。これからは、使っている寝具の状態の変化に注目しながら、可能な限り長い間、お気に入りの寝具で安眠できるよう、正しくこまめにお手入れをしてみてはいかがでしょうか。
 
取材協力:IDC大塚家具 有明本社ショールーム
 
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photo:Thinkstock / Getty Images