中国のメディアやネット上でよく見かける、日本に対する賞賛の記事や言論の中で多いのが「人に対する思いやり、配慮」への評価である。そして、しばしば子どもたちに向けられた「思いやり、配慮」が紹介される。中国メディア・生命時報は26日、日本に病院に存在する「こどものホスピス」について取り上げた記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のメディアやネット上でよく見かける、日本に対する賞賛の記事や言論の中で多いのが「人に対する思いやり、配慮」への評価である。そして、しばしば子どもたちに向けられた「思いやり、配慮」が紹介される。中国メディア・生命時報は26日、日本に病院に存在する「こどものホスピス」について取り上げた記事を掲載した。

 記事は、病を患った子どもたちについて「治療以外にできることがなく、単調な生活が子どものメンタルヘルスに悪影響を及ぼすのみならず、病状にもネガティブな影響を与えかねない」と説明。そこで、大阪にある小児病院では子どもたちが楽しく過ごせる療養環境を提供するための「遊園地」を作ったと伝えた。

 そしてこの「遊園地」が、脳性まひやがんなど重度の疾患を持つ子どもたちのために、大阪市の花博記念公園鶴見緑地内に建設された2000平方メートルの「こどもホスピス」であることを紹介。ホスピス内には世界各国から取り寄せられた草花が生い茂る他、プレイルームやテント、運動場、音楽室、キッチンといった設備が整っており、患者の子どもたちが美しい環境のなかでのびのびと過ごすことができるようになっていると伝えた。

 また、ホスピスでは教育や保育従事者などのスタッフが協力して、子どもたちの状況を24時間体制で管理しているとし、子どもたちは療養と同時に「健康な子ども同様に知識を学び、遊び、趣味を広げることができる」と説明している。

 記事で紹介された「TSURUMI こどもホスピス」は、2016年4月に開業したばかりの施設。英国の「ヘレン&ダグラスハウス」をモデルに、難病を抱える子どもたちの成長を見守ることを目的に作られた、全国初の医療機関併設でない、子どもを対象としたホスピスだ。

 近年QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)という言葉をよく見聞きするようになった。精神面を含めた疾病患者の生活の豊かさをいかにして高め、維持するかという議論が盛んに繰り広げられている。そして、子どもの難病患者のQOLは大人の患者とは異なる部分があると言われる。日本でも中国でも、今後さらに難病を抱える子どもたちへの「思いやり、配慮」が高まり、記事で取り上げられたような取り組みが盛んになることを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)