『アンマーとぼくら』

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 2016年2月22日(月)にデビュー10周年を迎えたロックバンド・かりゆし58の名曲「アンマー」に着想を得た、有川浩の書き下し感動長編小説『アンマーとぼくら』が7月19日(火)に発売された。

 かりゆし58の「アンマー」は、2006年7月にリリースされた同グループ初のシングル。同年2月にリリースしたデビュー作が記録的に全く売れず、次の作品が最後になってしまうかもという状況で、ボーカル前川真悟が迷惑をかけ続け、親孝行何一つできていない母親にお詫びと感謝の気持ちを込めて生み出した曲だ。

 同曲はリリース後、地元沖縄のラジオ局でオンエアされると一気に沖縄全土に広がっていき、地元レコードショップでは錚々たるメジャーアーティストを抑えてシングル総合チャート4週連続1位を獲得。「第39回日本有線 大賞」にて有線大賞新人賞を受賞し、番組に全国から問合せが多数殺到するなど大きな反響を得るまでとなった。後に、前川は「この曲によってバンドの首の皮一枚繋がった」とコメントしている。 現在ではYoutubeで2,000万回以上の再生回数を記録。結婚式など人生の節目での演奏など、多くの方々の人生に寄り添い愛される楽曲となっている。

 「アンマー」の発売からちょうど10年後の2016年、多くの人達との出会いと、そこから生まれた様々なストーリーと、そして、有川浩との奇跡的な出会いがあり、小説『アンマーとぼくら』が誕生。有川と前川がコメントを寄せている。

真悟さんの歌声からは、物語が感じられます。その心地よい歌声に乗って快調に書き進め、物語が完成しました。現時点での最高傑作です。10周年、おめでとうございます。

有川浩

「女性」と「母性」、彼女たちの愛情には二つ分の深さがある。二乗分の美しさがある。

前川真悟

 また、全国書店員からは感動の声が続々と届いている。

またしても、有川先生にやられた!と思いました。やっぱり泣いてしまった。家族のことを今まで顧みることのなかった人にぜひ、読んで欲しい作品。読んでい る間、揺れる波の音をバックに、どこまでも青い海が広がっていました。目には怒涛の涙が……家族を改めて大切にしたい(これから大事にしていこう! でもいい)と心から思える作品でした。

書泉ブックタワー/江連聡美

二つの土地に共通するのは、蒼い空と神聖なる台地。水平線と地平線。ぼくに与えられた三日間の奇跡は、人生の軌跡であり、新たなる出発点でありました。涙が溢れ、心が温まり、自然と穏やかに、人類、否、全ての生ある者達の幸せを願う気持ちが、湧き上がってきました。そんな、心優しくなれるお話です。素晴らしい物語を、有難う。幸せな家族達の時間が、何時までも続きますように。

大垣書店高槻店/井上哲也

有川さん新境地!! 男の子を育てるっていうことは好きな人の子供の頃を見られるっている絵本のくだりから最後まで泣けて泣けて、こんなに泣けた作品は久しぶりでした。就職が決まり、あとわずかで家を出る息子がいる心情からなのか、男と女の出会いの素晴らしさに心打たれたのか。郷里を年とともに懐かしむ思いも重なり、幾重にも心がふるえる作品です。早くも今年の感動作No.1です!

ジュンク堂書店あべのハルカス店/大江佐知子

 有川が最高傑作だと豪語する『アンマーとぼくら』。楽曲と合わせて楽しめば感動がより一層増すこと間違いなしだ。

■『アンマーとぼくら』

著:有川浩

発売日:2016年7月19日(火)

出版社:講談社

あらすじ

“母と過ごす3日間。恩返しは、今からでも遅くない。”休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマー」に着想を得た、書き下し感動長編。

有川浩(ありかわ・ひろ)

高知県生まれ。2004年10月、第10回電撃ゲーム小説大賞<大賞>を『塩の街』で受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』を含めた「自衛隊三部作」、アニメ化・映画化された「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『植物図鑑』『三匹のおっさん』『ヒア・カムズ・ザサン』『空飛ぶ広報室』『旅猫リポート』『県庁おもてなし課』『明日の子供たち』『だれもが知ってる小さな国』、初エッセイ集『倒れるときは前のめり』など著作多数。

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