総延長距離などで世界一を誇る中国高速鉄道だが、11年に開通した北京市と上海市を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道が黒字となり関係者を喜ばせているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「京滬高速鉄道は中国高速鉄道の飛躍を証言している」と題して自画自賛する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)

写真拡大

 総延長距離などで世界一を誇る中国高速鉄道だが、11年に開通した北京市と上海市を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道が黒字となり関係者を喜ばせているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「京滬高速鉄道は中国高速鉄道の飛躍を証言している」と題して自画自賛する記事を掲載した。

 この路線は、北京-上海間の約1318キロを約5時間で結ぶ。11年6月30日に開通したため、ちょうど5周年を迎えたことになる。記事は、京滬(けいこ)高速鉄道を「世界で最も稼げる高速鉄道」と誇り、同路線の成果を振り返った。

 当初は乗車率が50%を切ることもあったという京滬高速鉄道は、運賃の高さや採算が論争の的となり、はじめは順調ではなかったという。しかし「数々の試練を乗り越え」黒字転換したことで中国国民の誇りとなったようだ。

 記事は、この路線が成功したのは「お客様は家族」を合言葉にしたサービスが乗客に認められたからだと主張。この5年間で運んだのべ2億2000万人の乗客が、「黒字という形で、まごころ込めたサービスに応えてくれた」と自賛した。

 また、この路線は需要が高いことも利益につながったと分析。北京市と上海市を結ぶこの路線は、天津市、河北省、山東省、江蘇省、安徽省を通り、沿線人口は全国の26.7%を占めている。このニーズの高さは「日本の東海道新幹線と非常に似ている」と主張。さらに国の中心的交通機関として国民の移動を便利にし、各地の経済発展促進に役立っているとその重要性を強調した。

 記事は、中国高速鉄道の今後について、この「ドル箱路線」の成功は輸出にも弾みをつけるだろう、と期待感を示している。だが、記事では触れられていないものの、中国の他の路線は大赤字で、京滬高速鉄道の黒字でも埋め合わせられないほどの赤字というのが現状だ。今でも中国各地では高速鉄道建設が続けられているが、全体として利益を出すのは難しいと言わざるを得ない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)