25日、韓国の主婦が振り込め詐欺集団を一網打尽にする証拠を手に入れ警察に提出したが、事件検挙の手柄が警察に横取りされていたことが発覚した。写真は韓国の警察の広告。

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2016年7月25日、韓国・MBCテレビによると、韓国の主婦が振り込め詐欺集団を一網打尽にする証拠を手に入れ警察に提出したが、事件検挙の手柄が警察に横取りされていたことが発覚した。

この事実を告発したのは、京畿道華城市に住む40代の主婦キム・ソンジャさん。今年初め、自身が振り込め詐欺の被害に遭い、3200万ウォン(約290万円)をだまし取られていた。事件から1カ月ほどがたったある日、キムさんの元に詐欺団の1人から電話が入る。「組織から抜けたいと思っている。組織のボスの情報を渡すから捕まえてほしい」というものだった。キムさんは急いで警察に伝えたが、警察の反応は鈍い。ボスの名前のほか、この人物が韓国に来る日付や飛行機の便まで教えたものの、「中国からの電話なのに、その人間が韓国に来るのか」と鼻で笑われ、「これでは証拠が足りない」とも言われたという。キムさんは恐怖を感じながらも詐欺団のメンバーに連絡を取り、証拠を補強する情報を聞き出して再度警察に提出した。

5日後、警察はキムさんの活躍のおかげで犯人を逮捕したのだが、キムさんには検挙の連絡すらなかった。警察が報道各社に出した資料にもキムさんに関する記述は一切なく、ただ「情報を入手し検挙に至った」と書かれていた。さらに、振り込め詐欺の通報者には最大1億ウォン(約920万円)の報奨金が贈られることになっているが、もちろんこれもなし。警察は取材に対し、「わざとではない。報奨の審議をうっかり忘れていただけ」と釈明した。取材後、警察は100万ウォン(約9万円)の報奨金を支払うとしたが、キムさんは受け取りを拒否している。

これについて、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられた。

「最初から頭に来る話だが、警察が100万ウォンで済まそうとしたということに血が逆流するほどの怒りを覚えた」
「キムさんを警察署長に任命したい」
「警察が何か間違った時の言い訳を聞いてると、その辺の犯人が言うことと大して変わらない」

「あまりにひどい。犯人を捕まえるのにはこんなに消極的なのに、表彰される時には積極的。しかも組織のボスを捕まえたのに100万ウォン?どんな人を捕まえたら1億もらえるんだ?」
「知人の子が身分証を盗用されたと警察に通報したけど、証拠を持って来いと言われたらしい。事件の証拠は警察が捜すものじゃないのか?」

「韓国の公務員は実に問題が多い。日々思うよ」
「言い訳する前に誤解を受けないよう行動してくれ」
「警察官には恥ずかしいという感情すらないのか?」
「『情報を入手』だってさ。その情報こそ40代の主婦の勇気。ああ、まさに実績重視の世の中だ」(翻訳・編集/吉金)