これってノミに刺されたの?ダニなの?

ノミとダニの違いって意外と知らない飼い主さん多いのではないでしょうか?
ちなみに私もその一人…。
ノミとダニ対策は、1つの薬などで一緒に対応できてしまうため、あまり違いを意識する人は少ないと思います。
では、ノミとダニにはどういった違いがあるのでしょうか?

ノミとは?

ノミは世界中に多くの種類が存在し、犬や猫、人などに寄生します。
日本で犬や猫に寄生するノミは、体長1〜3mm程の平たい6本脚のネコノミという種類です。
ノミの成虫は動物の血液を好みますが、幼虫は人やペットの食べこぼしやフケを好んで食べます。
動物の出す二酸化炭素や熱に反応し、強力な筋力を持つ後ろ足によって体長の約60倍もの距離と約100倍もの高さにジャンプし、動物に寄生し血を吸います。
ノミの成虫が動物の体で過ごす時間は、ノミの生涯の中ではほんの一瞬のことで、ほとんどは動物のいる周囲で過ごしています。
ノミに刺されると、ノミの唾液によるアレルギー性皮膚炎や、ノミの体内にいる瓜実条虫という寄生虫が入り込み、下痢や体重減少などを起こす瓜実条虫症になることがあります。

ダニとは?

犬に寄生するダニの中でも大きく危険なダニがマダニです。
マダニは8本脚の節足動物で、家に住むダニとは異なり固い外皮に覆われ、吸血する前は3〜4mmの体長です。
マダニも動物の血液を吸い、幼ダニの頃から成ダニの間ずっと動物の血だけを栄養にします。
マダニの生涯の内、動物の血を吸う期間は20〜25日間で、自然環境に潜みながら寄生する動物を待ちます。
マダニに刺されると、大量に寄生され血を吸われることで起こる貧血や、唾液によるアレルギー性皮膚炎、毒性物質がある唾液を持つダニに刺されるとダニ麻痺症になることがあります。

ノミとダニの刺され方の違い

ダニとノミに刺されたときの違いは、

刺された場所刺された痕

ダニは、皮膚の柔らかいお腹や脇の下などを刺しやすいですが、ノミは下半身を刺すことが多いです。
ダニはあまり露出していないような部分を噛むことが多く、人でも服の下などを噛まれることが多くあります。
また、ダニに刺されると刺された箇所に2つ穴があき、ノミは1か所だけではなく、何か所も刺すことが特徴です。
ノミはジャンプしながら移動するため、離れた箇所に刺されることがありますが、ダニはジャンプできないため同じ場所で吸い続けることがほとんどです。

(※次のページではそれぞれの対処方法をご紹介します!)

ノミに対する対処法

ノミが犬の毛の生え際まで入り込むと、肉眼では見つけにくくなってしまいます。
ノミを取り除き、普段から生活環境を清潔に保つことが大切です。

ノミを見つける

犬用のノミ取りクシでブラッシングを行います。
ブラッシングしたブラシに赤黒色のフケ状か小さな塊がある場合、ノミの糞である可能性があります。
取れた糞を濡れたティッシュの上に置いて赤く滲んだら、ノミの糞です。
赤くなるのは、吸った血が糞として排泄されるためです。

掃除

ノミは普段掃除しづらいような場所を好んで生息します。
部屋の隅や家具の下、カーペットの上、ソファーやベッドの上、ペットの寝床周辺などは、特に念入りに掃除するようにしましょう。

定期的な駆除

清潔な環境を維持しても、ノミの卵や幼虫などを駆除することは難しいです。
そのために、フロントラインやネクスガードなどのノミ寄生予防薬による定期的な投与で、ノミの繁殖サイクルを断つとよいでしょう。

ダニに対する対処法

ダニが長時間寄生し血を吸うことで、40度を超える発熱や貧血などを引き起こすバベシア症に感染する可能性があります。
早めに発見し、取り除くことが大切です。

寄生されやすい部分

目や鼻の周り、耳や胸の周辺、内また部分、おしりの周りなど、被毛の少ない部分に寄生します。
血を吸っているときのマダニは、セメントのような物質を出して噛みついているため、引っ張ってもなかなか取れません。
無理に引っ張ると、口部分だけが残ってしまい化膿などの原因となるため、専用のピンセットで慎重に取り除くか、動物病院で専用の薬剤によって取り除きましょう。

定期的な駆除

ダニを発見できたとしても、既にダニによって体内に病原体が入り込んでいる可能性があります。
防ぐためには、ノミ対策と同様にフロントラインやネクスガードなどによる定期的な駆除が最も有効です。

まとめ

ノミとダニは動物だけでなく、人へも害を及ぼします。
大切な愛犬を含めた家族を守るためには、常に生活環境をきれいに保つことが大切です。
特に気温が高く湿気のある季節は、ノミやダニが好む気候であり、繁殖しやすい季節です。
いつも以上に掃除をしっかりと行い、愛犬の使用するベッドやおもちゃなども清潔な状態にしておくように心がけましょう。