日本統治時代の宿舎がカフェに  地域の活性化に貢献/台湾・雲林

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(雲林 26日 中央社)雲林県斗六市内に日本統治時代に建設された建物を活用し、約1年半前にオープンしたカフェ「凹凸[ロ加][ロ非]館」が、憩いの場として多くの市民に親しまれ、地域の活性化に貢献している。

建物は日本統治時代に台湾人子弟の初等教育機関、公学校の教職員宿舎として建設された。以前は周辺一帯に日本家屋が多く残っていたが、戦後になって時代の変化や老朽化により荒廃。一時は全てに取り壊しの危機が迫ったものの、約20年前に自治体関係者らが歴史的資産の保護に取り組み、修復が不可能とされたもの以外は保存が決まった。

青々とした芝生や日本統治時代から残る巨大なマンゴーの木が茂る庭には、市民がひっきりなしに散歩や遊びに訪れる。地元で生まれ育ったと話すオーナーの張嘉元さんは、通りがかる近隣住民にも気さくに声をかけ、地元に密着した経営に取り組む。開店当初は県外からの観光客が多かったものの、最近は半数近くが地元客になったという。今後は周辺に残る日本家屋も修復作業が始まる見込みで、地域のさらなる発展に期待を寄せている。

(齊藤啓介)