地元食材ふんだんに  こだわりの伝統料理で海外進出拡大ねらう/台湾・雲林

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(雲林 26日 中央社)農業王国と呼ばれる雲林県の西螺鎮に、台湾の食材をふんだんに取り入れた人気レストラン「螺情懐旧氷醸滷味」がある。伝統的な台湾料理のおいしさを追求する一方、最新の食品加工技術を活用し、海外への進出と台湾料理の国際化に積極的に取り組んでいる。

牛肉麺や煮込み料理の「滷味」(ルーウェイ)が自慢。特にスープのベースとなる醤油は黒豆を発酵させた同県産のものを独自に調合して使用している。豊かな風味が特徴で、牛肉麺は2013年と2014年の「台北国際牛肉麺フェスティバル」ではクリエイティブ(創意)部門とおいしさ(美味)部門でそれぞれグランプリに輝いた。

「中部で高評価を受けた牛肉麺はうちだけ」と胸を張るのは、同店を経営する食品加工会社、漢典食品の鍾紀銘総経理(社長)。そのほかの料理にも同県産の豚肉のほか、屏東県産のエビ、宜蘭県産のアユなど台湾食材を厳選して使用し、食の安全にも配慮したと話す。

自宅でも手軽においしさを味わってもらいたいとして、店内では真空パックされた調理済み食品も販売。中国大陸や香港、米国、英国への進出にも成功し、今後は香港企業と協力してフィリピンへの展開を目指す。日本市場の開拓にも意欲を示しており、鍾総経理は「日本側で協力を申し出てくれる企業があればぜひ」と語っている。

(齊藤啓介)