「赤ちゃんはどうやってできるの?」子どもの“答えにくい質問”に対する模範解答6選

写真拡大

どんな親にも、「答えにくい質問」というものがあります。

子どもが“高学歴・高所得”になる、親の特徴が判明! あなたはどのタイプ?

「ドラッグはなんでダメなの?」「ゲイってなに?」「赤ちゃんはどうやってできるの?」

イギリスでは、こうした無邪気な難問への答え方についての本も出版されています。

著者で、子育てと家族関係問題の専門家として知られるミリアム・ストッパードさんはこのほど、インターネットや携帯電話、人種問題など、初版時には扱われていなかったテーマを加えた“21世紀対応”の改訂版を出版し、話題になっています。

ミリアムさんはいいます。

「すべての親には、それぞれ答えたくない質問、答えにくい質問というものがあるものです。それは性別によっても違います。

子どもの質問にたじろがずに答えられる親御さんに共通しているのは、子どもにとってわからないことを質問するという行為は、ほかのどんなことよりも価値があると知っている、ということなんです」

答え方のポイントは、すべてを話す必要はないということ。

「わたしは、子どもの質問に必ずしも完全に本当のことを話す必要はない、と考えています。子どもの年齢に応じて、その子が理解できる範囲のことを教えていく、という姿勢でいいのではないでしょうか。

ただ、気まずさや気恥ずかしさが理由で本当のことを話さないというのはダメです」

では、さっそくミリアムさんによる“模範解答”を見ていきましょう。

1:「わたし、なんでいじめられるのかな」

いじめは、かかわるものすべてを不幸にします。負の連鎖になり、ほかの子どもたちに広がっていきます。

いじめの加害者の行動は、ときにとても残酷で暴力的です。加害者はいじめをすることによって、自分の腕力や支配力を見せつけたいと思っています。そして相手の力を奪いたいと考えるのですが、そんなことは誰にもできません。

「だからあなたは、いじめを止めるために自分の力を使わなければいけない」そう子どもたちに話している、とミリアムさんはいいます。

子どもに伝えたいことは「いじめられているなら、そのことを必ず大人に打ち明ける」ということ。子どもが打ち明けてきたら、それを学校にも相談します。そうすれば、問題はみんなで分け合って半分になります。

もう一つ、親の経験を話してあげることも、子どもの助けになるもの。いじめられた経験や、ネットで友人同士のトラブルになった経験があれば、それをあなたがどう乗り越えたのか話してあげてください。いじめられているのが自分だけではないとわかれば、子どもは安心するでしょう。

2:「人間は、死んだらどうなるの?」

ここからは、より抽象的でデリケートな問題になってきます。とくに幼い時期にどのように説明するかで、その後、どれほど率直に物事を話し合える親子関係を作れるかが決まってきます。

子どもの成長段階別に、ミリアムさんの考える答えを見てみましょう。

幼稚園生まで――

「人は死んだら、呼吸が止まって身体がもう二度と動かなくなるの。去年の夏に見た、冷たくなった小鳥みたいに。人も動物も、死んでしまったら心臓も脳みそも止まってしまうから、自分が死んでいるということに気づかないものなの」

小学生になったら――

死の意味を伝えるだけでなく、恐怖心を取り除いてあげることが必要になってきます。

「死んでしまったら身体が完全に止まってしまうから、そのとき何が起こったのか誰にもわからないの。呼吸も、心臓も、筋肉も、脳も止まってしまうから、何かを見たり聞いたり考えたりすることも永遠にできなくなるの。

ほとんどの人は、年を取って身体がくたくたに疲れて、自然と死んでいくの。だから、もっともっと大きくなって年を取るまで、死ぬことを心配する必要はないのよ」

死はすべての人に訪れるもの。死んだ小鳥を見た経験など、身近で体験した例を引き合いに出しながら説明すれば、わかりやすく伝わります。

3:「ゲイってどういうこと?」

幼稚園生まで――

「男の人と女の人がお互い好きになって結婚するんだけど、中には同性愛といって、男の人が好きな男の人、女の人が好きな女の人もいるの。それは、べつにおかしなことではないのよ」

小学生になったら――

「同性を好きになる人もいれば、異性を好きになる人もいる。海外では、同性同士でも結婚が認められる地域もあるのよ。

好きになる相手が違うだけで、好きになる気持ちは何も変わらないの。『誰かを愛する、好きになる』という気持ちは、すべての人にとって何よりも大切な気持ちなの」

4:「ドラッグはなんでダメなの?」

「1回でもやってしまうと、やめられなくなる」ということをしっかりと伝えましょう。子どもにも、恐ろしさがきっとわかるはずです。

幼稚園生まで――

「ドラッグは、脳みそをおかしくしてしまうものなの。中には『依存』といって、一度使ったらやめられなくなるものもあって、そうなると一日中ほかのことは考えられなくなってしまう、とても怖いものなの」

小学生になったら――

「ドラッグは、いろんな形で人に悪い影響を与えるとても怖いものなの。

しかも、どんな影響が出るか、前もって知ることはできないの。たった1回使っただけで死んでしまったり、一生治らない病気になってしまうのよ。とくに子どもは、1回目で死んでしまうことも十分にあるの。だから、ドラッグには絶対手を出さないことが大事なの」

5:「赤ちゃんはどうやってできるの?」

「コウノトリが運んできてくれるのよ」といいたいところ。ですが、情報があふれる現代、それでは話の辻褄が合わなくなりますね。覚悟を決めて、わかりやすく本当のことを教えてあげたいものです。

幼稚園生まで――

「赤ちゃんは、パパからもらったたねとママからもらったたまごがママのおなかの中でひとつになって、できるのよ。あなたも、そんなふうにして生まれたの。だからあなたは特別で、パパとママの愛の結晶なのよ」

小学生になったら――

「何百万もの『精子』という小さなたねが、パパの身体の中の『精巣』というところで作られるの。

ママの身体の中の『卵巣』というところでは、毎月『卵子』という赤ちゃんのたまごが作られているの。パパとママがあなたを作ったとき、何百万もの精子がママの卵子に注がれたの。そして、強くて健康な赤ちゃんになるために、その何百もの中からいちばん早くて強い精子が選ばれて、卵子に入るの。それがあなたなのよ。

赤ちゃんは、おなかの中で10か月かけて生まれる準備をしてくるのよ」

6:「わたしって、デブ?」

これは、本人の自信を奪いかねないたいへんデリケートな話題です。外見のイメージに囚われがちな小学生以降はとくに、ビジュアルの美しさよりも健康であることの重要性をしっかりと伝えましょう。

6〜8歳なら――

「人はみんな見た目も中身もぜんぜん違うものなの。ママは、あなたに見た目にばかりこだわってほしくない。健康で元気なら、なにも問題はないと思う。

でも、元気でいるためにはお肉ばかりじゃなくて、野菜とか果物、お魚もしっかり食べないといけないの。それに運動も大事。公園でお友達とたくさん走って遊んだり、自転車に乗ったりして汗をたくさんかいてね。ダイエットよりも、楽しく身体を動かして、楽しくご飯を食べるほうが大事なの。砂糖がたくさん入ったお菓子は、身体のためにはちっともよくないからほどほどにね」

8〜11歳なら――

この年頃は、自分の外見について大きなコンプレックスを抱くもの。体型についての悩みが子どもを深く傷つけているかもしれません。

子どもが体型についての悩みを打ち明けてきたら、しっかりと向き合って子どもの気持ちを聞いてあげることが大事です。

「あなたが心配していることについて、ちょっと座ってお話ししましょう。

ママは、あなたがほかの子とまったく同じようになるべきだとはぜんぜん思わない。食べるのを我慢していると、大切な栄養もとれないし、食べ物を受けつけない身体になってしまうこともあるの。

太っている、やせているというのはあくまで結果で、目標ではないの。それよりも、身体にとって必要な食べ物を食べる習慣をつけて、楽しみながら身体を動かしてほしい。そうすれば、望むような体型になるし、自分に自信がもてるようになるのよ」

子どもは大人が思うよりもずっといろいろなことを理解しています。子どもの成長段階に合わせて、「なぜ?」に誠実に答えてあげたいものです。

<参考記事>
※'Where do babies come from?' How to answer 10 tough questions kids ask