現在、米国のHyperloop One社や中国の西南交通大学は、真空あるいは減圧チューブの中で乗客カプセルを走らせる次世代の交通手段を開発中だが、中国メディアの河北新聞網は21日、次世代の高速鉄道について「スーパー高速鉄道」と呼びつつ、飛行機にとっての「挑戦者」になるかもしれないと説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 現在、米国のHyperloop One社や中国の西南交通大学は、真空あるいは減圧チューブの中で乗客カプセルを走らせる次世代の交通手段を開発中だが、中国メディアの河北新聞網は21日、次世代の高速鉄道について「スーパー高速鉄道」と呼びつつ、飛行機にとっての「挑戦者」になるかもしれないと説明している。

 現在、飛行機は長距離移動における主要な交通手段だが、記事が「スーパー高速鉄道が飛行機の地位を脅かす可能性がある」と主張している理由の1つは速度にある。現在の商用ジェット機の平均時速は900km/hだが、しかし、「スーパー高速鉄道の最高速度は1200km/hに達する可能性がある」と指摘した。

 もう1つの理由はスーパー高速鉄道には「飛行機の遅延の苦悩」がないことだという。飛行機の場合、「天候が原因で出発できない」という状況に遭遇することがあると記事は説明、また「時には何時間待っても天候が改善しないという場合もある」と指摘。しかしスーパー高速鉄道は「天候の影響を受けることはない」と論じた。

 スーパー高速鉄道の理論は非常に分かりやすい。乗り物の移動速度を低下させる大きな要因には摩擦と空気抵抗がある。自転車で移動する場合においても逆風の中では相当の力を要することを体感できるが、真空あるいは減圧チューブの中において、磁力によって摩擦を生じさせない方法で乗客カプセルを移動させるなら速度向上の妨げとなる要因を排除できる。

 米国のHyperloop One社や西南交通大学の現在の開発状況について言えば、Hyperloop One社はまだ真空あるいは減圧チューブを用いた公開実験を行ってはいない。また、西南交通大学は減圧チューブを用いた実験を行っているものの、実験による最高速度はまだ108km/hであり、乗客の安全を保障するシステムに着手するのはまだまだ先という状況だ。しかしどちらも一歩一歩確実に前進していることは間違いない事実であり、今後の進展に期待することができるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)