滝沢秀明にモヤモヤ。『せいせいするほど、愛してる』の正しい楽しみ方

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<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 今夏のドラマでひときわ異彩を放っているのが、滝沢秀明さん出演『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)です。本作のテーマは、ずばり“不倫”。不倫というのは立ち位置によってまったく見え方が異なるトリックアートのようなもので、一概にいいだの悪いだの言えません。

◆タッキ―を素直に応援できないワケ

 滝沢さんが演じるのは、がんばり屋の部下・栗原未亜(武井咲さん)に惹かれていくティファニー ジャパンの副社長・三好海里(みよし かいり)。現時点で詳細は明らかにされていませんが、海里には入院している(?)妻がいる模様。ふたりは道ならぬ恋と知りながら思いを止められず……といった展開になりそうですが、さて困りました。

 海里はヒールが壊れて焦る未亜をお姫様抱っこした上、16万もする靴を買ってくれたり、ストーカー化した元カレにキスを見せつけて追い払ってくれたりと、未亜サイドからしたら「こんなん、ホレるわ」てな感じでしょうが、妻サイドから見れば訴訟案件。

 不倫に理解が示されるのは、そもそも配偶者が浮気者とかDV野郎とか「ならしょうがないよね」的な理由があればこそだと思いますが、事情が見えないうちは未亜に入れ込む海里を素直に応援できんのです。

◆タッキ―の楽しみ方

 むしろ、こうした繊細なテーマのシナリオに真摯に向き合うタッキーへの愛しさは、募るばかりなのですが。では、どうすればいいのか? 答えは、“タッキーという素材の旨さを素直に味わうこと”です。

 難しいことをゴチャゴチャ考えず、女性を抱き上げる力強い腕、靴を履かせてくれる優しい指先、そんじょそこらの男じゃ決まらないブルーのスーツを品良く着こなす美しさなど、“滝沢力”のなんたるかを存分に楽しめばいいのだと思います。遠慮せず、キュンキュンいたしましょう。

 不倫云々の足かせを外せば、有能で凛々しいハイスペックな上司というのは職場のオアシスになりますし、憧れるぶんには“事案”にもなりません。未亜に感情移入できるならそれでよし、そうでなくても本作は、いろいろな角度から楽しめるよう作っているようにも見えるのです。

◆“ネタ”に惑わされるな!

 海里の失脚を狙う幹部がいたり、広報の仕事がヌルかったりと、ラグジュアリーなはずのティファニーが思わぬブラック企業に見えるとか、ストレス発散のため(?)エアギターに没頭するタッキーが面白すぎるとか、未亜の元カレが足にバーベルを落としてケガするとか、「これは本気!? それとも笑うとこなの!?」と戸惑うネタがこれでもかと仕込まれていて、私たちを揺さぶります。

 でも、そんなもんに引っかかっていてはダメ。本題はあくまで、“大人の男性・タッキーの色気と可愛さを食らうこと”です。

 エアギターでざわつくとか、小せぇ小せぇ! 雑念に惑わされずタッキーにロックオンしておけば、“海賊(!?)のコスプレをさせられたあげく酔い潰れた滝沢さん”など、珠玉のシーンも盛り込まれていて眼福です。

 次回は、素敵なタッキーの姿をいくつ捕まえられるかな? 不倫に目くじらを立てる前に、「ポケモンGO」でもやる感じで鑑賞してはいかがでしょう?

【せいせいするほど、愛してる】http://www.tbs.co.jp/seiseisuruhodo_love/
毎週火曜22:00〜、TBS系で放送中。「いちごショートください!」くらいなノリで「私を愛人にしてください!」とか言い出す未亜にのけぞりますが、落ち着こうや!

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』