オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所がこのほど、南シナ海の領有権を巡る中国の主張を退けたことについて、中国各地ではケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などに対する抗議活動が発生した。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)

写真拡大

 オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所がこのほど、南シナ海の領有権を巡る中国の主張を退けたことについて、中国各地ではケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などに対する抗議活動が発生した。

 中国メディアの中国日報網はこのほど、「KFCはいつも“とばっちり”を食っている」と指摘し、KFCに対する抗議活動を批判した。

 常設仲裁裁判所による判決に反発した一部の中国人たちが中国各地でKFCを取り囲み、抗議活動を行ったことについて、記事は「愛国者たちの憤りはKFCの店舗で働く中国人たちを震え上がらせた」と伝えつつ、一部の店舗では愛国者たちが店舗前で中国国歌を謳ったため、臨時で店を閉めざるを得なかったと紹介した。

 続けて、常設仲裁裁判所の判決に対し、「陰謀論を吹聴したり、破壊活動を行ったりすることは愛国ではない」と指摘し、愛国に理由は不要だが、理性が必要だと指摘。群衆に踊らされ、怒りのままに行動しないことも「愛国である」と批判したうえで、一連の行動は模範的な愛国とは言えないと論じた。

 中国の各メディアがKFCに対する抗議活動を批判したわけだが、中国では過去にもチベット問題などをめぐってKFCに対する不買運動が起きたことがある。ほかの米国系ファストフード店はほとんど影響がないにもかかわらず、KFCは米中間の摩擦が起きるたびに中国でターゲットにされている印象だ。

 同じように中国で批判のターゲットにされやすい企業としてはフランス系スーパーマーケットチェーンであるカルフールが挙げられる。カルフールとKFCは過去に中国で不買運動のターゲットにされたことがあるという共通点があり、摩擦のたびにやり玉に挙げられる不運を被っており、記事も「なぜいつもKFCやカルフールばかりとばっちりを食うのか」と疑問を投げかけている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)