シノワズリーモダン()のショート日傘は、熱をやめて逃がす二重張り製法の「かわず張り」。刺繍をほどこした人気のボタニカルモードはさっと開閉できる構造(税抜き6900円)。写真はボタニカルモードの黒

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が今注目するグッズを紹介する新連載「楽屋の流行(はや)りモノ」。今回は、「まるで木陰にいるかのような涼しさ」の「女優傘」について。

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 夏場のロケに日傘は不可欠だ。特に女優のマネジャーや付き人さんは、カットがかかった途端、ゴルフのラウンドで使う大きなパラソルを持って駆け寄るのがお約束だ。

「大は小を兼ねる」というのは間違いないが、雨用の傘は紫外線をシャットアウトしてくれるワケではない。

 タウン使いでもUVケアに優れた日傘の新製品が毎夏登場している昨今。「ゴルフ用の雨傘ではダメなんじゃないの?」「太陽光をしっかり遮る最新の日傘でなければ」と言いだしたのは、女優からご指名を受けるベテランメイクさんたちだ。

 現場で「デキる」と言われているメイクさんたちは、髪や顔の仕上がりだけ見ているワケではない。

 寒ければ、ひざ掛けやストールをスッと差し出してくれるし、暑ければ自前の扇子や団扇で煽いでくれる。汗をひかせるために、薄手のタオルで包んだ保冷剤を女優の首元にあててあげているのを見たこともある。

「女性の目で、その都度、こうしてさしあげられたらいいと思うことを私たちはやっているんです」という。あ、もちろん、おネエ系の男性メイクさんも同様の想いで行動している。

「とはいえ、私たちは、メイク道具もたくさん持っていかなければならないので、できるだけ軽くて、遮光率は100%でないと意味はない」とメイクさんたちに選ばれたのが「シノワズリーモダン」の「かわず張りショート日傘」だ。

 傘の裏地の形がカエルの水かきを想像させることからそう呼ばれる独特の二重張り製法。表裏の生地の間にできる空間に「太陽光」と「暑さ」をためて逃がすことができるので、「まるで木陰にいるかのような涼しさ」を実現している。

 なかでも「ボタニカルモード」の「黒」だと、遮光率は実に100%。「ベージュ」でも99.97%と高く、アスファルトの照り返しや散乱光に含まれる紫外線が顔やうなじに集まらないよう、裏地の生地にも紫外線を吸収する効果を持たせたという。

 広げれば直径90センチにもなるのに、縮めれば長さ38センチとコンパクト。

「これなら自分用と担当する女優用、2本持っていける」と大好評で、控えめな花柄は「『女優傘』と呼ぶに相応しい」とのことだ。

 ドラマ「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)でヒロインの栗山千明よりも大胆な濡れ場を好演し、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(同)のスペシャルでの岸部一徳やビートたけしとのキスシーンが忘れられない橋本マナミは愛用者の一人とか。

 今夏はあなたも女優傘で100%の紫外線カットを。

週刊朝日  2016年7月29日号