激しい恋に落ちた妻に翻弄される男性も…(※イメージ)

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 ともに青春時代を過ごした面々と再会する同窓会は、出会いが少なくなる中高年世代にとって“男女の社交場”となっている。同窓会での再会をきっかけに、ときに家庭や仕事を捨てる男、はたまた激しい恋に落ちた妻に翻弄される男がいる――。

■離婚せずに同棲中

 関東地方の高校を卒業した早瀬さん(仮名・48歳)は、3年前の同窓会で意気投合した別のクラスの女性と、現在同棲中だ。二人は、それぞれ離婚後に、再婚を約束する。ところが女性のほうは大学生の息子がいる家庭を捨てたが、早瀬さんは妻と離婚できなかった。3世帯住宅に同居する両親が、孫を可愛がるあまり、大反対したのだ。

「これまで両親や妻から、いつもバカにされてきた。でも同窓生の彼女はいつも励ましてくれる。味方は彼女しかいないとわかると、若いころのような自信がわき上がった。彼女は、僕の生きがいです」

 早瀬さんは会社を辞め、関西に移って知り合いの会社に再就職。老朽化した狭いアパートで、手を取り合って同棲している二人に、同窓生たちの反応は複雑だ。心配する声も上がれば、呆れかえる声も……。

 恋をすると女性はますます強くなる。同窓会不倫も然りで、同窓会不倫の妻に振り回された揚げ句、仕事も家庭も失ってしまった男たちがいる。

■子連れ元妻の再婚

 ライターの斉藤さん(仮名・48歳)は、会社員時代から執筆活動も精力的にこなし、43歳で退職して独立。ライター業に専念するために、関西の自宅と東京を行き来する。それでも夫婦のすれ違いはないと自信を持っていたが、2年後に、3歳年下の妻から突然離婚を言いだされた。理由は、他の男性を好きになったからだという。

「青天の霹靂とは、このことです。妻の相手は、同窓会で再会した独身でITベンチャーの経営者。『人生を彼ともう一度やり直したい』と言う妻に、はらわたが煮えくり返って『絶対に離婚しないっ』と抵抗した。ところが妻は娘を連れて家を出て、男のマンションで同居してしまい、離婚届を郵送してきて、僕に財産を全部渡すと言うがそれでも拒否した。両親の対立を悲しむ娘を思いやって、遂に離婚に応じましたけど、去年まで放心状態でしたよ」

■DVと騒がれ離婚

「妻が同窓会不倫に走ったので、詰問したら『DV!』と訴えられた」と苦渋の表情を浮かべるのは、松川さん(仮名・40歳)。

 松川さんはエスタブリッシュな学風の有名私立大卒。30代で通信機器の子会社社長に就任後、子会社を上場させた。国際線の客室乗務員と結婚し、都内でも有数の高級住宅地に一戸建てを購入。2人の子供にも恵まれ、順風満帆の人生を送っていた。ところが上の子供が有名小学校に入学した年の夏に、同窓会に出席をしてから妻の様子が変わった。「触らないで!」とセックスを拒否したり、深夜にコンビニに買い物に出かけるようになる。不信感が募り、探偵に調査をさせると、同窓会で再会した元カレとヨリを戻していたことがわかった。

「詰問しているうちに、妻の挑発に引っかかって、携帯を奪おうと腕を押さえたら、『DV!』と逆上して子供を連れて実家に帰ってしまった。すぐに妻が委任した弁護士から内容証明郵便が届きました。DVによる精神的慰謝料の請求と離婚届でした。夫婦の喧嘩とはいえ、上場企業の社長がDVというのが表沙汰になれば、会社や株主、社員に迷惑がかかる。辞任して、自らが上場させた会社を去ることにしました」

 松川さんは慰謝料と子供の養育費を払い、「負けるが勝ち」と起業して独身貴族を謳歌する道を選んだ。(作家・夏目かをる)

週刊朝日  2016年7月29日号より抜粋