あの人の行きつけ vol.002 ガレッジセール・ゴリさん

写真拡大 (全11枚)



今回のゲストは、ガレッジセールのゴリさん。沖縄出身のゴリさんが、故郷の味と雰囲気を楽しみに通う都内の沖縄料理店を紹介。暑さが募るこの季節、沖縄気分で真夏のひとときを

◆「隠れ家的な店で、チャンプルーでもなんでもうまい」

“しまパラ”の愛称で親しまれ、東京で暮らす沖縄出身の人や、沖縄好きな人たちが足しげく通う乃木坂の「島唄楽園」。ゴリさんもそのひとりで、「大都会にいることを忘れてしまうくらい隠れ家的なお店。いつも酔っ払っている!?名物ママも沖縄らしさを感じさせてくれる。ここに来ると、すっごく気持ちが落ち着くんです」。そんなゴリさんのお気に入りメニューは、チャンプルー全般。沖縄料理の代表格・ゴーヤチャンプルーのほか、変わり種のパパイヤチャンプルーも揃う。「でもね、チャンプルー以外も、お通しからなにからなにまでおいしいんです。締めに味わう八重山そばも最高!」。ちなみにランチタイムには、人気料理番組の“街の巨匠”として3回出演した料理人によるゴーヤチャンプルーを提供。ランチに、ディナーにと、本場の味を堪能してみたい。



ゴーヤのシャキシャキ感が絶妙なゴーヤチャンプルー840円。昼はゴーヤチャンプルー定食1000円



島唄楽園 美海店 
しまうたぱらだいす

TEL:03-5771-1303
東京都港区南青山1-15-18リーラ乃木坂1F
営業時間:11:30〜14:00(LO) 18:00〜23:00(LO)
定休日:日曜休
席数:20
アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅より徒歩3分
カード:可
予約:可
平均予算:昼1000円、夜3000〜4000円
喫煙種別:喫煙

◆「ヌーヌーが作る沖縄料理が最高なんです」

1961(昭和36)年、石垣島出身の故・高橋淳子さんが高円寺に開いた「きよ香」は東京を代表する沖縄料理店。現在、この店で腕を振るうのは、ミャンマー人のヌーヌーさん。25年前から働き始め、高橋さんの味を引き継いでいるそう。「ヌーヌーのやさしい口調にいつも癒されます。それに、ヌーヌーの料理はどれも絶品。元ボクサーの具志堅用高さんはサーターアンダギーが大好きと言っていたけど、僕は“ドゥルワカシー”がいちばん好き」とゴリさん。ドゥルワカシーとは、沖縄のおせちに欠かせない田芋で作る料理のこと。家庭によって作り方は異なるそうで、ヌーヌーさんは、蒸かした田芋を豚肉、干しシイタケなどと一緒にカツオと昆布ダシで煮込んでいく。それぞれの食材のうまみが感じられ、口当たりまろやか。口に運ぶたび、ほっと和んでしまうのは、ゴリさんだけでないはず!



オリオンビールや泡盛との相性も抜群のドゥルワカシー700円。干しシイタケの豊かな風味もたまらない



笑顔がキュートなヌーヌーさん



沖縄料理本店 
きよ香 きよか

TEL:03-3339-5722
東京都杉並区高円寺北3-22-2
営業時間:17:00〜翌2:00(翌1:30LO)
定休日:無休
席数:60
アクセス:JR中央線ほか高円寺駅より徒歩2分
カード:不可
予約:可
平均予算:3000〜3500円
喫煙種別:喫煙

◆「いかすみ焼きそばと生ゴーヤビールが病みつき」

沖縄・伊江島出身の名嘉元三治さんが奥様と営む、新宿3丁目の沖縄料理居酒屋「海森」もゴリさんの行きつけ。「名嘉元さん夫婦が手作りしたステンドグラスの照明が空間全体に飾られていて、アットホームな雰囲気。グラスに名前の刻印をしてくれるので、記念日のプレゼントにもできちゃいます」。そう話すゴリさんの一押しメニューは、沖縄そばの麺を使用する“いかすみ焼きそば”。ニンニクの香りとイカ墨の豊かな風味がクセになる味わいで、お歯黒になってしまう一品ながら、リピーターが多い。「料理のお供には、生のゴーヤを絞りオリオン生ビールで割った、店主オリジナルの“生ゴーヤビール”をぜひ。これもまた、クセになっちゃいます」。ビールとゴーヤの苦みがほどよくからみ合うちょっぴりフルーティな味わいが特徴で、真夏のおいしい一杯になりそう。



隣にある「海森 1号店」でも楽しめる看板メニュー、いかすみ焼きそば900円



写真中央/生ゴーヤビール700円



海森 2号店 
かいしん

TEL:03-3355-5183
東京都新宿区新宿3?8?7吉川ビル2F
営業時間:18:00〜翌0:00(料理23:00LO、ドリンク23:30LO)
定休日:無休
席数:40
アクセス:東京メトロ丸ノ内線ほか新宿三丁目駅よりすぐ
カード:可
予約:可
平均予算:3000円〜
喫煙種別:喫煙



おきなわ新喜劇は、お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリさんがプロデュースする沖縄オリジナルの新喜劇。過去2回で約15000名を動員したこの人気公演が、3回目のツアーをスタート。7月30日、31日に東京公演を開催する。気になる内容は、世界中に住む沖縄人が、沖縄に集結するお祭り「世界のウチナーンチュ大会」をモチーフにしたもので、今回も笑いながら沖縄文化を学べる新感覚沖縄エンターテインメントに仕上がっている。この夏、おきなわ新喜劇で大いに笑った後は、ゴリさん行きつけの沖縄料理屋さんで本格沖縄料理を堪能する沖縄三昧な一日を過ごしてみては?

WRITTING/MIE NAKAMURA ILLUSTRATION/HONGAMA PHOTO/KAZUHITO MIURA(きよ香)