本店にしかない茶舗でいただく、名物パフェ。博多生まれの老舗和菓子店「鈴懸」

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創業90余年、福岡・博多の和菓子店「博多 鈴懸本店」。併設のカフェでは、本店限定の和スイーツが楽しめますよ。アイスやフルーツの上に、鈴形の最中の皮がのったパフェをいただいて、博多の夏を楽しみましょう。

5色ののれんが目印。博多を代表する和菓子店

創業大正12(1923)年の「鈴懸」は、福岡・博多生まれの和菓子店です。創業者の中岡三郎氏は、工芸菓子の第一人者として「現代の名工」に選ばれた菓子職人。初代の教えや技術を受け継ぎ、一つひとつていねいに作る和菓子に定評があります。
現在は福岡に5店舗、東京と名古屋に各1店舗ずつあり、本店はカフェを併設。地下鉄中洲川端駅に直結するビルの1階にあり、のれんをくぐって左側はカフェスペースの「茶舗」、右奥はショップスペースの「菓舗」になっています。

「くつろげること」を重視した茶舗は、落ち着いた色調でまとめられています。やや低めのソファはオーダーメイドで、体を包み込むようなやわらかい座りごこち。木格子の壁面は町家を思わせ、和の雰囲気が漂います。

茶舗ではランチも好評ですが、今回はこれからの季節にぴったりのひんやりスイーツを紹介します。

ころんとした鈴形の最中が愛らしい「すずのパフェ」

スイーツメニューのなかでも人気が高いのが「すずのパフェ」(970円)。トッピングのアイスは自店製で、バニラ、抹茶、キャラメル、黒ごまから3種類を選ぶことができます。中には、イチゴやブルーベリー、パインなど食べやすいサイズにカットした生のフルーツがたっぷり。さらに、甘さをおさえて炊いたうぐいす豆、大納言、とら豆の3種類の煮豆と水羊羹が入っています。
パフェにのっているのは、看板商品「鈴乃最中」に使われている、鈴の形をした最中の皮。直径3cmほどのサイズで、新潟県産の最高級もち米「こがねもち」を使った皮は香ばしく、パリッとした食感です。

ほかに、八女金時、あまおう、新生姜の3種類をラインナップしたかき氷もおすすめです。期間限定メニューのため、お早めにどうぞ。

洗練されたパッケージの和菓子を手みやげに

ティータイムを満喫したあとは、ショップスペースの「菓舗」へ。和菓子の色味が映えるよう、壁一面は黒漆喰磨きで仕上げています。半分以上が宙に浮かぶショーケースは長さ9m。中には、定番商品や季節限定の生菓子がずらりと並びます。

ショーケースのうち、もっとも手前にあるのが鈴懸を代表する銘菓「鈴乃最中」と「鈴乃○餅」(各1個108円)です。
ひと口サイズの「鈴乃最中」は、水分量や粒の立ち具合を計算しつくした昔ながらの製法でつくる粒あんがぎっしり。約5cmのミニサイズのどら焼き「鈴乃○餅」は、熟練の職人が一枚ずつ手焼きした生地に、少し粒を残したなめらかな口あたりのこしあんが入ります。どちらのあんも、生地の風味を引き立てる上品な甘さです。
和菓子はいずれも1個から購入できるので、いろいろな種類を食べ比べできるのがうれしいですね。

鈴懸は和菓子の味もさることながら、シンプルで洗練されたパッケージも魅力。竹を編んだ贈答用の籠や季節ごとにデザインが変わる掛け紙があります。家族や友人への手みやげや贈り物にいかがでしょう。

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