飼い犬はボケるけど野良犬はボケない?

今ではもう常識となっていますが、人だけでなく犬にもボケがあります。
これまでは長寿化したことが主な要因だと言われていましたが、実は私たち人間との生活そのものに原因があるかもしれないということが、ある研究によって発表されました。
そして、その研究内容を裏付ける例として、野良犬でボケる犬は少ないが、飼い犬ではボケる犬が多いという結果もあるです。

野生の犬はなぜボケにくい?

犬が野生で暮らしていた頃の生活は、毎日が命がけで、敵が近くにいないか鼻や目を利かせ、自分の食べ物は自分で確保しなければ生きていきませんでした。
そんな緊張感のある毎日を過ごすことで、常に脳が活発に働き、結果、野生の犬はボケることがほとんどなかったそうです。
またボケる事がすぐに死に直結してしまうという状況にあったのも、ボケない理由の一つだということです。

しかし、その後、人と共に過ごすようになり、敵から襲われる心配も食べ物に困ることもなくなりました。
つまり、緊張感のある生活からは、程遠いものとなったのです。

人と過ごすためにルールを守り、リードにつながれることでそれまでの自由もなくなりました。
決められたルールに従うことは頭を使っているように思われますが、実は決められたことをしているだけなので、そこまで頭をフルに使っているわけではありません。
自由に行動できなくなった分、日々の生活から受ける刺激も少なくなっていきました。
これらの生活の変化が、犬たちがボケるようになってしまった最大の要因と考えられています。

飼い犬がボケやすいと言われる理由

野生の頃の犬と比べて、飼い犬は自分で狩りや縄張り争いなどをしなくても生きていけるようになり、それらが脳に与えていた刺激が激減しました。
また飼い主との生活では、決まったルールに従い自由を制限され、自ら考えていたころよりも脳の刺激が少なくなりました。

更にそれ以外にも、ボケやすくなってしまう原因があります。

毎日同じことの繰り返し運動不足飼い主とのスキンシップ不足ストレスを溜めこむ

これらの様々な条件が重なることでボケやすくなるそうです
よく考えなくても、これは人間も同じですね。

ボケの症状

犬がボケると下記のような症状が起こります。

トイレを失敗するようになる夜泣きをするようになる徘徊する攻撃的になる寝てばかりになる食欲が極端になくなったり、増えたりする睡眠障害になる

人の認知症の症状と同じです。
今までできていたのに、突然トイレが失敗しだし、自分の寝床やトイレとは関係のない場所でするようになってしまう。
睡眠障害で夜に寝れなくなり、無駄吠えや遠吠えをするようになる。
同じ場所をずっとぐるぐるするようになったり、歩いていると壁にぶつかったりするようになる。
食事を全く食べなくなることがあったり、ずっと欲しがったりするようになる。

どうしても老犬になると脳の動きが鈍くなってしまい、ボケてしまいやすくなります。
若いうちからボケにくい生活を送ることを心がけ、高齢になっても単調な生活にならないようにしてあげることが必要です。

ボケを予防するためには?

刺激がないことがボケにつながるのであれば、脳へ刺激を与えることをすればいいのです。
たくさん運動させる、見慣れない道を歩かせるために散歩コースを変える、愛犬と一緒に旅行へ行く、知らない人や犬と出会わせる、愛犬とのスキンシップをたくさん取る、など脳を活性化させることをたくさんしてあげましょう。

その他にも、ボケに効果的なサプリメントを積極的に摂取することも効果的です。
魚類に多く含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにし、神経細胞を活性化させる働きがあり、認知症だけでなく、ガンや心臓病、糖尿病にも効果があります。
また、犬は体内でビタミンCを生成することができますが、年齢と共にその働きは弱まってしまいます。
ビタミンCとEは、体内の老化を防ぐ抗酸化作用があるので、野菜から摂取させるようにしましょう。

まとめ

現代の日本には野生で生きる犬はほとんどいません。
そして、犬にとってどんどん住みやすく、過ごしやすい世の中になっています。
犬たちのために良かれと思って人がしてきたことが、実は犬のボケの原因だったと言われても困ってしまいますよね。
そしてそれが例え事実だとしても、だからといって野生の頃のような生活に犬を戻すわけにはいきません。

今の生活を変えることができないのであれば、愛犬がボケないように刺激ある毎日を送らせてあげるようにすることが、飼い主たちへ課せられた課題なのではないでしょうか。

犬を飼うと人はボケにくいと言われていますが、犬がボケてしまったら元も子もありません。
人と犬が刺激を受け、与えるような関係性を築き、お互いがいつまでも健康で暮らせる生活をもう一度考え直してみてはいかがでしょうか。