中国一の富豪がスペインの歴史的ビル再開発計画で完敗、資金も面目も失う結果に―中国メディア

スペインの首都マドリードで2年余り続いた争いに決着がついた。大連万達グループはマドリードのランドマークである高層ビル「スペインビル」を買収し、立て替えを計画していたが、マドリード市政府はこの計画を認可しないことを決めた。
マドリード市政府の決定により、大連万達グループはスペインビルを売却するほかなくなり、資金ばかりか面目も失う結果となった。
スペインビルは、完成したのが1948年という歴史的建物で、マドリードの象徴的な建物。大連万達グループによる建て替えの計画は2005年から棚上げされ続け、15年には市民による建て替え反対の署名運動も行われた。
王会長は中国国営テレビの番組で、取り壊しは老朽化のためで、技術的にもやむを得ないことであり、にわか成金がただ建て替えを思いついたわけではないとし、「この一件は海外投資の上でいい教訓になった」と話していた。(翻訳・編集/岡田)