厚生労働省は2016年7月22日、新潟県の30代女性がデング出血熱で死亡したと発表した。女性は6月29日から7月15日までフィリピンに滞在しており、この間に感染したと見られている。国内でのデング熱による死亡例は、2005年に1例が確認されて以来となる。

デング熱は蚊に刺されることで感染する疾患で、急激な発熱、発疹、頭痛、関節痛といった症状を発する。通常は発症後2〜7日後に解熱するが、一部はデング出血熱やデングショック症候群を起こして重症化し、早期に適切な治療を施さないと死に至ることがある。

新潟県の保健所が調査した結果、死亡した女性は帰国後、蚊に刺されていないため、国内での感染拡大の可能性は低いという。

同保健所や厚労省は、海外渡航の際は長袖・長ズボンを着用したり、虫よけスプレーを使用したりして、蚊に刺されないよう注意を喚起している。また、帰国時に体調に異常があれば空港の検疫ブースで申し出たうえで、症状が出れば速やかに医療機関にかかるよう呼びかけている。