日本を訪れる中国人観光客は増加傾向であるにも関わらず、その1人あたり消費額は減少するというこれまでにない傾向が出現した。中国メディア・南方財富網は19日、「日本の小売業が中国経済減速と為替変動を理由にしているのは、言い逃れだ」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Sira Anamwong/123RF)

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 日本を訪れる中国人観光客は増加傾向であるにも関わらず、その1人あたり消費額は減少するというこれまでにない傾向が出現した。中国メディア・南方財富網は19日、「日本の小売業が中国経済減速と為替変動を理由にしているのは、言い逃れだ」とする記事を掲載した。

 記事は、中国人観光客の日本での消費額が減少した背景について「中国人観光客の日本商品に対するニーズが減少しているから」とする見方に対して「本当にそうなのか」と問題提起。実際にはニーズはなおも旺盛であるとの見方を示した。

 そして、個人輸入に対する関税強化といった理由のほかに、コストの低下に伴う商品価格の低下、中国各地に外国資本の小売店が出店していること、EC(eコマース)が急発展し、保税エリア内では通関手続きの簡素化、コスト低下が実現していることを説明。それゆえ、わざわざ日本にやってきて買い物をする中国人観光客は当然の如く減少し、純粋な観光目的に変化しつつあるのだと論じた。

 また、「日本の小売業者は中国経済の減速や為替変動を売り上げ減の理由にしているが、中国の高収入層の観光客数がなおも増加していることに思いもよらないのだ」と主張。「為替の優位は一時的なもの。ぜいたく品は世界各地で買える。日本の小売業がそのように言うのは、自らの落ちぶれに対する言い逃れに過ぎないのだ」と断じている。記事は、今や日本の商品購入の利便性が増したとはいえ、その品種にはまだまだ限りがあるとした。そして「日本の商業者は中国の消費者心理をつかみ、日本でしか買えない商品を提供することしか、生き残るチャンスはない」と論じた。

 これまでは、高級品を並べていればあれば飛ぶように売れていた状況が、今やそうではなくなった。なおも高い購買力を持つ中国人観光客が一体何を求めているかを真剣に考え、お金を出してもらえるような工夫をしていかなければならない段階に入ったと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Sira Anamwong/123RF)