23日、シンガポール華字紙・聯合早報は、南シナ海に関する国際仲裁裁判所で“勝訴”したフィリピンだが、係争海域での天然ガス開発のために中国との直接対話が必要になると報じている。写真はマニラ。

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2016年7月23日、シンガポール華字紙・聯合早報は、南シナ海に関する国際仲裁裁判所で“勝訴”したフィリピンだが中国との直接対話が必要になると報じている。

フィリピンの電力の約4分の1は天然ガスによって発電されている。このガスの最大の供給源となっているのがパラワン島沖にあるマランパヤ・ガス田だ。しかし同ガス田は10年後には枯渇してしまう。

次なるエネルギー源の確保が急務だが、幸いなことに南シナ海のリード堆近辺にマランパヤ・ガス田の3倍以上という巨大ガス田が存在することが確認されている。問題はその海域は中国が領有権を主張しているという点にある。国際仲裁裁判所の判決によってリード堆はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)と認められたが、中国は判決を強硬に拒否している。この状態では開発に協力する外国企業はいないだろう。

フィリピンに残された道は中国との対話だ。中国側はリード堆の領有権を主張し、フィリピンによる一方的な開発は中国の権益を損ねると強固に反発しているが、共同開発については交渉の余地があるとも含みを持たせている。ただしフィリピン側の“誠意”が条件になるという。(翻訳・編集/増田聡太郎)