Q:便秘がちです。朝、自宅で排便しないのが普通になっています。よく食べますが、その割に便の量は少ないように思います。また、かなりの肥満です。どうすれば便秘が解消できるでしょうか。
(28歳・プログラマー)

 A:慢性便秘にはさまざまな要因が関係しています。ご質問の方の場合、食事の内容はどうでしょうか。排便は食事に大きく左右されます。麺類や丼もの、肉などが中心で野菜が少ない食事は、食物繊維が不足するので、腸の蠕動運動が低下し、便秘になりやすくなります。
 食物繊維が多い食品は野菜、豆類、穀類などです。ところが、野菜を食べさえすれば便通がよくなると思っている人がいます。しかし実際は、野菜ばかり食べ、穀類を食べないと便通はさほどよくなりません。
 穀類、つまり米のごはんを一緒に食べると、便通はよくなります。精白した米にも食物繊維は含まれます。また、炊いた米は水分も含まれています。こういったことから、便通をよくします。
 米は胚芽や糠の部分に食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。そのことを考えると、精白米より玄米や胚芽米のほうがよいのですが、嗜好の問題もあります。無理に玄米や胚芽米にしなくてもかまいません。

●要因一つ一つに対処を
 食品では他に、ヨーグルトには腸内環境を整え、排便を促進する効果があります。
 食事に関しては、食べ過ぎは便秘になりやすい傾向があります。断食を行うと、便通がよくなるといわれています。ご質問の方は、食事の量を減らしてみるとよいでしょう。また、夜遅い食事や夜食は翌朝の排便を抑えるので、なるべくしないようにしたいもの。
 この他、運動不足も腸の働きを低下させ、便秘の原因になります。足の指や裏を揉むことも、腸の動きを促す効果があります。ストレスや睡眠不足も要因の一つです。
 以上のこと一つ一つに対処してみましょう。その上で、朝の排便を習慣づけることが大事です。排便をもよおさなくても、とにかくトイレに行って座りましょう。そういう習慣と、それができる環境をつくりましょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。