写真提供:マイナビニュース

写真拡大

●冷房の風量「弱」はダメ!?
猛暑が続くこの頃、気になってしまうのは電気代ではないでしょうか? ふだんは一生懸命節約をしていたとしても、夏の暑さについ気が緩んでしまい、涼しい部屋でダラダラ……。月末に届く請求書にびっくり! なんて経験をした人も多いかもしれませんね。そこで、今回は夏場にやってしまいがちなNG行動について一緒に確認していきましょう。

○×帰宅してすぐにエアコンをつける

暑い中帰宅して、すぐにエアコンをつけるという人は多いのではないでしょうか? 留守中の室内は熱気がこもっているので、冷えるまでに時間がかかり電気代の浪費につながってしまいます。

窓を開け、扇風機などでこもった空気を外に出してからエアコンをつけた方が効果的に部屋を冷やすことができるので、オススメです。

○×エアコンはこまめに消して節電

節電のつもりで、エアコンをこまめに消して、また暑くなったらつけて……という行動を取っていませんか?「使わないときは電源を切る」のは節電の基本ですが、エアコンは電源を立ち上げたときの消費電力が1番大きい家電です。

一方、ある程度室温が下がってからの消費電力は起動時ほど大きくありません。電源オン・オフの繰り返しは、最も電力を消費する立ち上げを繰り返すのでその分、電気代もかかってしまいます。頻繁につけたり消したりするより、控えめな設定温度で使用を続けた方が節電に効果的です。

冷房をつけるときは28度を目安とすると良いでしょう。外気気温が31度、エアコンを9時間利用したとして、27度設定のエアコンを28度にした場合、約670円/月の節約となります。

○×エアコンの風量を「弱」に設定する

節電をためにエアコンの風量を「弱」に設定していると、設定温度に下がるまで必要以上に時間がかかるばかりでなく電気代もかさみ、かえって非効率です。風量を「自動」に設定しておけば、起動時など室温を下げるときは「強」、温度が安定したときは「弱」になるなど、エアコンが自動で調整してくれます。手動で切り替えるよりも効率的に稼働するので、エアコンにお任せするのが賢い選択と言えるでしょう。

●エアコンのフィルター掃除が節約になる?
○×昨年からエアコンフィルターの掃除をしていない

昨年の夏クーラーを使用して以降、一度も掃除をせずに今年の夏もクーラーを使っているという人はいませんか? これも、電気代がかさんでしまう原因の1つとなっています。エアコンのフィルターを月に1〜2回掃除をすることによって、掃除をしていないエアコンと電気使用料金を比べた際、約700円の節約となります。

○×食品を何度も出し入れしてしまう

「家に帰ってとりあえずビール」「ゆでたそうめんを冷やす」「デザートにアイスを食べる」など、夏は使用頻度が上がるのが冷蔵庫。何度も出したり開けたりしがちですが、開いている分だけ電気の使用率があがってしまうのも事実です。ふだんより開閉の回数を半分にすると210円の節約。冷蔵庫を開けている時間を20秒から10秒に減らすだけで、130円の節約になります。

○×冷蔵庫の中身がパンパン

夏は冷たい飲み物などで冷蔵庫がパンパンになりがちですが、これも電気代がかさむ原因の1つ。冷蔵庫は中身が多くなると効果的に冷やすことができず、消費電力が増加します。

また、すぐに出したいものが見つからず、開けっ放しにする時間も長くなってしまう……ということも。冷気が庫内を循環できるように、収納は7〜8割程度にとどめるのが良いです。冷蔵庫を全て詰め込んだ場合と、半分の量で収めた場合を比べると、約960円の節約になります。冷蔵庫に余裕があると、中に入っている食材の管理もスムーズにでき、賞味期限が切れ、食品を無駄にしてしまった……なんてことも起こりにくくなり、一石二鳥ですね!

いかがでしたか? ひとつひとつ細かなことではありますが、積み重ねると大きな節約となります。是非、自分ができることから試してみて、この夏を楽しく過ごしてみてくださいね。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

(FPwoman)