ドバイの中心に出現した、最新3Dオフィス

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あっと驚愕!話題にこと欠かないドバイ

アラブ首長国連邦の一国・ドバイでは3Dテクノロジーを駆使して建築された、快適なオフィスやホテルが2030年までに、ぞくぞくと登場するという。

ドバイに住む友人がかつて、こういったことがある。「ドバイでは、不可能なことがなんでも可能になるのよ。それも、絶対に誰にも真似できないようなことがね」。誰もが夢見ていたことが、いとも簡単に実現できてしまったり、ドバイは人びとを驚愕させる話題に事欠かない国といったイメージがあるようだ。

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Source:want.nl

壁に森林、床にサメ?

たとえばドバイでは、3Dテクノロジーを用いて製作されたインテリアを使うのが流行の兆しとなっており、その代表のひとつが3D効果を生かしたフローリングである。これは、3Dプリントテクノロジーを用いてデザインされた床材や壁紙をメインに使って部屋内をデコレーションするものだが、その完成度には思わず目を見張るほどで、実際に自然の中にたたずんでいる錯覚におちいるほどリアルなのが特徴だ。

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Source:Pfsk.com

そして、3Dオフィス完成

昨年、ドバイ政府による公式プロジェクトによって、3Dプリンターテクノロジーを用いたオフィスが建設されたという。ドバイでは、この3Dが各業界に変化をもたらすとされてきたが、そのひとつが遂に実現したというわけだ。

この3Dオフィスは、超高層ビル「エミレーツタワー」に併設された施設の敷地内に建てられているが、3Dプリンターの最新テクノロジーを駆使して作られた床、ドア、壁などをひとつひとつ重ね、組み立てて建設された。今回お目見えしたオフィスの主な建材は特殊セメントで、組み立て作業に費やした日数はなんと2日間のみだったという。これは、ごく一般の組み立て作業日数を仮に1週間と考えれば、かなり早いペースといえそうだ。ちなみに、オフィス本体はもちろんだが、内装やオフィスで使われる机などの家具類も、すべてが3Dプリンターによるものである。

世界各国の情報媒体を通じて、3Dオフィスがドバイで完成!と鳴り物入りで紹介されたきらいこそあれ、これはたんに、話題作りのためだけにテスト建設されたのではない。オフィスは実際に某チャリティ団体の支部として使われているのだ。

オフィスは1階建てで、敷地面積は約183平方メートル(約56坪)。日本の住宅統計調査によれば、日本の一般オフィスや住宅の坪数は平均して125平方メートル(約38坪)くらいだというから、それなりにこちらは大きなスペースを擁したオフィス、ということになるだろう。

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Source:Youtube.com

 

人件費も時間も大幅に削減する3Dプリンター

ところで、気になるコストはどのくらいなのだろうか。残念ながら、今回の建築プロジェクトにかかった費用は正式には公表されていない。しかし、このプロジェクトに関わった土木建築業関係者によると、マテリアルコストの金額はあくまでも不明だが、人件費に関しては、通常の一般オフィスを建設したときと比較すれば、その約半分ほどですんだ、ということだ。

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Source:Designmena.com

それでは、オフィスの建材を作りあげる3Dプリンターとは、いったいどんなものなのか。これだけのスペースを持つオフィス用建材を、あっという間にプリントしてしまうプリンターとは、どのくらいのサイズなのだろう?情報によるとそのプリンターは、高さは5メートルを越すほどのサイズだそうだ。

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Source:Smartcitiesdubai.com

この3Dテクノロジーのおかげで、人材コストが大幅に減ったことは前述したが、建材を生産するための所要時間も従来のそれと比較すれば、約半分に短縮されたという。また、何よりも注目されるべき点は、建設の際に廃棄されるであろう、建築廃棄物の削減である。今回のオフィス建設にあたっては、従来の方法でオフィスを建設した場合より、約70%の廃棄物削減が実現したそうだ。省資源を考慮に入れた視点から考えれば、持続可能性に大いなる献上をするとみられる。

「最新テクノロジーといえば、ドバイ!」の先駆け的存在

ドバイ政府による今回の3Dプロジェクトは、これまでの建築方式に新たな改革をもたらす結果となった。研究の域を超えなかった3Dプリンターテクノロジーが、実際にこのオフィスを世に送り出したことは、非常に斬新的な好例といえよう。ドバイ政府は、この先10年の間に、さらなる最新テクノロジーを積極的に導入する予定があるそうだ。「最新テクノロジーといえば、ドバイ!」と世界から評価されるべく構想はすでに練られており、このプロジェクトもその一環のひとつだという。これを軌道に乗せれば、たとえ石油による莫大な資源が枯渇することがあっても、「3Dテクノロジーならドバイ」と世界からの依頼に即、応じることができるだろう。世界に先手を打つ形でアピールしたこの3Dオフィスの完成は、将来を見据えた、非常に賢い選択のひとつ、といえるのかもしれない。

【参考:画像】

’s Werelds eerste 3D-geprinte kantoorgebouw verrijst in Dubai - Scientias

※ Giant 3D printer shaped Dubai’s ‘Office of the Future’ in less than three weeks (PHOTOS) - RT Viral