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ネットワンシステムズはこのほど、導入実績を基に設計した医療機関向けの仮想基盤パッケージである「Artery (アーテリィー)」を販売開始した。Entryパッケージの5年保守サービスを含む最小構成価格は1億1500万円(税別)から、目標売上は初年度5億円。

新製品は耐障害性を強化したほか、運用性を向上させており、導入により医療機関は既存の物理サーバ群を集約し、コスト・運用負荷・設置スペースを削減可能としている。さらに、仮想環境特有の機能を利用することで、医療情報システムの安定稼働・停止時間短縮を実現するという。

また、同社が導入実績を持つ「EMC VSPEX」および「VCE VxRail Appliance」をベースに、医療機関のシステム規模に応じた3タイプのパッケージを用意しており、迅速な導入を可能としている。

耐障害性の強化では、重要なシステムについて「vSphere HA(High Availability)機能」を利用し、障害時でも自動的なシステムの再起動を可能とした。さらに、物理サーバのメンテナンスに伴う計画停止時でも、仮想マシンを一時的にほかの物理サーバに移動させることで継続したシステム稼働を実現するとのこと。

運用性の向上では、同社が遠隔地から同製品の運用を支援することで、専任の運用担当者がいない医療機関の負荷を削減。障害時は、従来の物理環境では医療機関側で障害検知・切り分け、および各システム・ベンダーへの連絡が必要だったが、新製品は同社が仮想基盤全体の監視と障害対応を一元化しており、障害検知から復旧まで迅速な対応を可能にした。

また、同製品の販売開始に併せて同社は、医療機関向けの仮想基盤ソリューション・デモ機能及び医療情報システム・ベンダー向けの仮想基盤上でのシステム稼働検証機能を提供するという「NetOne Healthcare Innovation Center」を開設した。

同センターは、医療情報システムを物理基盤から新たに仮想基盤へ移行するにあたり、医療機関と医療情報システム・ベンダー双方の不安を解消するというデモ&検証センター。医療機関は、デモンストレーションを通じて仮想基盤上でのシステム・パフォーマンスや操作感を事前に確認可能なほか、医療情報システム・ベンダーは取り扱いシステムの仮想基盤上での稼働を検証可能という。

医療機関向けのデモンストレーションでは、サーバ集約によるコスト削減や、vSphere HA機能による障害時のシステム継続性向上、また「VMware vSphere with Operations Management」による仮想環境全体の可視化などの確認を可能とした。

医療情報システム・ベンダーは、同社が用意した仮想基盤上に取り扱いシステムを構築し、仮想環境での稼働検証、CPU/メモリ/ディスクなどのリソース消費状況の検証、各種システム機能の検証、vSphere HA機能を用いた際の切り替わり時間の計測、切り替わり後の稼働の正常性などを検証できる。さらに、検証が完了した医療情報システムについては、医療機関向けのデモンストレーションで実際に操作感を試せるようしている。

(山本善之介)