中国メディアの安徽発展研究網は21日、日本の製造業に息づく「匠の精神」がどのようにして生じたかについて考察し、匠の精神に含まれる5つの特質について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの安徽発展研究網は21日、日本の製造業に息づく「匠の精神」がどのようにして生じたかについて考察し、匠の精神に含まれる5つの特質について紹介する記事を掲載した。

 記事は「古来より日本は資源に乏しい国だったため、製品の機能や品質に対する要求は高く、それゆえに優れた製品を作り出す匠は自然と社会から重んじられた」と説明、「日本社会は古くから匠を非常に重んじていた」と指摘。このようにして生まれた「匠の精神」は現代に至るまで連綿と日本社会に生き続けていると論じた。

 さらに、匠の精神には顧客の使用体験を大切にして、それを追求すること、利益よりも仕事そのものを心から愛すること、むやみに店舗を拡大せずに最高の製品を提供できる経営規模で満足すること、仕事に没頭して技術を絶えず向上させること、そして外観と使用体験において完全な美しさを追い求めることの5つの特質が含まれると論じた。

 日本の匠の精神について論じている同記事の主要な目的は、日本を称揚するためではない。コスト競争力という強みが失われつつある中国製造業は構造転換を求められており、中国では「日本の製造業に息づく匠の精神に学び、品質向上を実現すべき」という声が高まっている。

 お金を儲ける能力を持つ人が高く評価すれがちな現代の中国において、品質の高い製品を製造できる人や企業も中国社会全体から評価されるようになれば、中国製品の品質も向上していくと考えられるが、問題はそのような社会をいかにして構築するかであろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)