ヤマト運輸とDeNA(ディー・エヌ・エー)が7月20日、国家戦略特区において自動運転による次世代物流サービス「ロボネコヤマト」プロジェクトの実証実験を来年3月から1年間に渡って実施すると発表しました。

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「クロネコ宅急便」を手掛けるヤマト運輸では、受け取りニーズの多様化に合わせて、コンビニなどにも受け取り場所を拡大するなど、利便性の拡大を進めています。

一方のDeNA はインターネットサービスで培ったノウハウと自動運転技術を連携させた、物流領域での自動運転技術の活用を模索中。

そこで両社は持ち前のノウハウを結集、「より利便性が高く、自由な生活スタイルを実現する物流サービスを目指す」ことにしたといいます。

両社は「ロボネコヤマト」プロジェクトで2種類のサービス実証実験を予定。

「オンデマンド配送サービス」は、共働き夫婦や一人暮らしの人が、望む時に望む場所で荷物を受け取ることができる配送サービスで、スマホで荷物の現在地や到着予定時刻の確認が可能。

また「買物代行サービス」は、小さな子供を持つ家庭やお年寄りが地域の複数商店の商品をインターネット上で購入、一括で宅配。

実証実験では、ニーズに応えられているかどうかの検証と、サービス利用における顧客からの細かな要望などの収集を行う計画で、市販車の後部座席に荷物の保管ボックスを設置した専用車両を使用するそうです

また実験では安全確保のために人が乗り込み、配送ルートの一部で自動運転、将来は完全無人化を目指す予定としています。

DeNAは「自動運転」をゲームに次ぐ主力事業に育てる方針で、ベンチャーの 「ZMP」との合弁会社「ロボットタクシー」を設立、すでに神奈川県藤沢市などの国家戦略特区で「自動運転タクシー」の実証実験をスタートさせており、8月からは幕張イオンモールにも「自動運転バス」の導入を予定。

今回、新たにヤマト運輸と共同で実施する「ロボネコヤマト」プロジェクトはそれに続くもので、自動運転車による宅配実現を目指すことになります。

ただ、公道を使った自動運転による宅配サービスには法整備の問題や、都市部の複雑な道路網への対応が必要となることから、課題が多いのも事実。

実現した場合、早朝や深夜の配達などサービスの幅が広がり、消費者にとって宅配便をより便利に使えるようになることから、両社の今後の取組みが注目されます。

(Avanti Yasunori・画像:ヤマト運輸)

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