2016年7月14日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は、テーブルの上に並べられたモーニングセット3種類。トースト、目玉焼き、ハム、サラダ、フルーツが盛り合されている。「『一宮へ行け!!一宮の喫茶店に入るんだ!!』という気持ちになる」というコメントも添えられている。どうやら上は、一宮の喫茶店のモーニングの写真らしい。それにしてもおいしそうだ。

投稿者はコメントの中で「モーニング発祥の地生まれ&育ちの私」と記しているが、一宮は本当にモーニング発祥の地なのだろうか。それはまた、なぜ......? 頭の中が「?」で一杯になった筆者は、愛知県の北西部、岐阜県に隣接する一宮市に電話で聞いてみることにした。

モーニングが生まれたのは、「ガチャマン」?の頃


「茶音姫」モーニングセット(画像提供:一宮商工会議所)

電話で答えてくれたのは、一宮商工会議所企画事業部の宮田京さんだ。「一宮というのは、古くから繊維関連・織物業が盛んな町でした。昭和30年前後、『ガチャマン景気』と呼ばれた好景気の時期があり、織物の機械をガチャと動かせば『万』のお金がもうかったと言われています。モーニング発祥はその頃だと伝えられています」と宮田さんは語る。

「織物の機械を早朝から夜遅くまで動かすと、うるさくて、お客さんが来ても話ができない。商談や打ち合わせは、工場を出て、喫茶店でコーヒーでも飲みながらということになり、1日に何度でも喫茶店に出向く。そういった常連さんへのサービス・おもてなしとして、モーニングが始まったようです」。


「カフェメールネージュ」モーニングセット(画像提供:一宮商工会議所)

「最初はゆで卵やピーナッツを出していたようですが、喫茶店同士の競争もあったのでしょうか、だんだんエスカレートしてきたようですね」と宮田さん。「いつのまにか一宮市内では、店オリジナルのモーニングセットを用意するのがあたりまえのようになってきました」。


「CROCE」サイコロトーストのモーニングセット(画像提供:一宮商工会議所)

宮田さんは続ける。「今から10数年前、商工会議所青年部のメンバーがこのことに気付いたわけです。すっかりあたりまえのように思っている一宮のモーニングですが、本当はすごいことじゃないかと......」。


「COCORO CAFE」のモーニングセット(画像提供:一宮商工会議所)

そこでスタートしたのが、「一宮モーニング」協議会による「一宮モーニング」プロジェクトだ。「一宮のモーニングを外に発信していこう」ということで、毎年10月に開催される「一宮モーニング博覧会」などさまざまな企画が生まれている。


「Café&Dining Karen」のモーニングセット(画像提供:一宮商工会議所)

現在、一宮市内には約600店を超える喫茶店があるという。8月1日からは「一宮モーニングマップ」も配布される予定だが、その中には約100店が収録されている。そのほとんどで、ユニークなモーニングセットが用意されている。一宮市観光案内所、一宮商工会議所、一宮市役所窓口など、市内各地で入手できる。


2015年版「一宮モーニングマップ」(画像提供:一宮商工会議所)