優れたチームをつくるには「プードル」ではなく「テリア」を雇え

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優れたチームには、安定や居心地の良さよりも”チャレンジ”に価値を見出す人材が必要だ--。人材開発サービスを提供するヒューマネクス・ベンチャーズ(HUMANeX Ventures)のCEOで”採用のプロ”であるブラッド・ブラックは、こう指摘する。彼は組織が採用すべき人材と避けるべき人材を犬種にたとえ、「優れたチームに必要なのはより多くのテリアであり、プードルは避けるべき」だと言う。

優れたチームをつくる2つの主な要素として、ブラックが評価するのは”不屈の精神”と”強い結束力”。不屈の精神は、チームが逆境にどう対処し、絶えずパフォーマンスを向上させながら前進していけるかを評価する要素。そして結束力は、チームがいかに団結し、特に困難な時に優秀なチームとしてまとまることができるかを評価する要素だ。

数十年にわたる研究・評価の結論としてブラックは、優れたチームは適切な人材を採用し、チームにとどまることがいかに重要かを理解していると指摘する。彼の言葉にすると、強い意志と粘り強さを持ち、高い期待を掲げ、常に学んで改善を行っていく「テリア」を採用しているということだ。テリアは互いを高めあい、日々職場に情熱をもたらす。

優れたスポーツチームには、この不屈の精神がある。ヒューマネクスではこれまでに、何百ものプロチームや大学チームの評価を行っており、ブラックは最も士気の高いアスリートは「テリア」だと指摘する。テリアは過去の名誉の上にあぐらをかくことなく、次なるチャレンジを求め続ける。

「テリアは諦めない。彼らには不屈の精神がある。そして、満ち足りてのんびりすることがない。エレベーターよりも階段を選ぶタイプだ」とブラックは言う。

ペンシルベニア州立大学の女子バレーボールチームを7回NCAA(全米大学協議協会)の決勝に導いてきたラス・ローズ主任コーチは、典型的な「テリア精神」の持ち主だ。

「私は前シーズンの優勝記念の指輪は決してつけない。祝勝会が終わったら次のシーズンに集中し始めるからだ」とローズは言う。彼のオフィスには、過去7回のNCAAのトロフィーは1つも飾られていない。

ブラックは、ローズのこうした姿勢が優れたチームづくりに役立ったのだと称賛する。「優勝記念の指輪を片付けるのは、とてもいい方法だ」と彼は言い、優れたチームはトロフィーをありがたがらないと言う。彼らは絶えず大きな成果を追い求めているのだ。

テリアとは対照的に、「プードル」は固定的な思考を持ち、日々その枠から出て努力することよりも、才能や資質が重要だと考えている。

「プードルはテリアよりも、自分がどのような人物か、どのような経験をしてきたかを重視する」とブラックは言う。「どの学校に行ったか、誰と知り合いかということにプライドを持ち、自分を完成品と考えている。それに対してテリアは、自分はまだ発展途上の段階にあると考える」

優れたチームが競争を突破していく上で、役に立つのが不屈の精神。そして組織を一つにまとめるために必要なのが、強い結束力なのだ。