我々にとってのあの花は、実は沖縄では供花だった!?

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今年のお盆の予定は決まっているだろうか。多くの方にとって帰省の機会であると同時に、一年の数少ないお墓参りの機会でもあると思う。普段手入れをしていないお墓参りは、意外と物入りである。掃除用品やお線香、ろうそく、そして忘れてはいけないものが、お供えの花である。一般的な供花は菊の花であるが、他にもどのような花が供花に適しているのだろうか。「教えて!goo」にはお墓参りにオススメの花について、「お墓に供える花について」という質問が寄せられている。

■花は誰のためにあるのか。

回答で最も多かったのは、供花は故人に対して捧げるものであるから、故人が生前好きだった花を供えてあげると、故人も喜ぶのではないかという声であった。

「生前にその方の好きだったお花でも良いと思います」(noname#24656さん)

「かわいいもの、ゴージャスなもの、シンプルなもの、あなたのお好みで選んでさしあげてはいかがでしょうか? 故人も楽しんでくださるかも?? しれませんね」(noname#24466さん)

「菊以外にも、故人の好きだった花などが良いのではないでしょうか。私も友人の墓参りに行く時は、友人の好きだったバラを墓に供えてます」(noname#65099さん)

他にも、様々な洋花を例示してくれている回答もあった。

「洋花でも、かまわないですよ。カサブランカ、ラン、カラーなどもお供えできます」(noname#25394さん)

供花選びにはまず、故人がきっと喜んでくれるだろうという考えが欠かせない。自分のお墓が好きだった花で彩られている姿を見て喜ぶ故人をイメージすると良いだろう。

■夏の花=ハイビスカスも、実は供花だった!?

前項でバラなど派手な花であっても供花として利用することは可能であると述べた。実は夏に輝くハイビスカスも、個人の好みとは別に、一部では供花として利用されていたのである。この供花とハイビスカスの関係について、心に残る家族葬を行う葬儀アドバイザーに説明していただいた。

「『ハイビスカス』は沖縄に自生するものの中で18種類ほどありますが、その中で代表的なのが『ブッソウゲ』と呼ばれる種類です。ブッソウゲは漢字で『扶桑花』、『仏桑華』と書き、沖縄では『後生花(グソーバナ)』や『赤花(アカバナー)』、『パナギー』『グショークヌパナ』などとも呼ばれています。古くから沖縄では故人の死後の幸福を願い、ブッソウゲを墓に供えたり、また墓地に直接植える事も多くありました。そのため、沖縄では伝統的な墓である『亀甲墓』の傍で大きな茂みになったハイビスカスが一年中花を咲かせている光景がよく見られます。
後生花の『後生(グソー)』とは、沖縄の民間信仰(琉球神道)において死後の世界を意味し、故人は亡くなってからも生きている時と同じような生活をするものと考えられています。このように沖縄地方では『ハイビスカス=墓・死者の花』というイメージがあり、本州などに自生する『ヒガンバナ(彼岸花)』などと同様に忌み嫌う人も多いのです」

確かにハイビスカスは、彼岸花と咲く季節も重なるところがあり、お墓とそれらの価値観も重なるとこがあるように思える。一方で、本州では供花と死を連想させる花は区別されているが、沖縄では両者をハイビスカスが担っている点は、大きな違いである。沖縄の人々は、雑誌等でモデルがハイビスカスを髪飾りにして写っている姿をどうのように見ているのだろうか。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)