ドーピング問題で韓国代表としてのリオ五輪出場が危ぶまれた競泳の北京五輪金メダリストの朴泰桓。紆余(うよ)曲折を経て五輪切符を得た朴は「自信を持ってやればいい色のメダルが」などと意欲満々だ。資料写真。

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2016年7月22日、リオデジャネイロ五輪が来月5日、開幕する。韓国は選手203人、役員112人の計315人を派遣。この中にはドーピング問題で出場が危ぶまれた競泳の北京五輪金メダリストの朴泰桓(パク・テファン、27)も含まれる。朴は「自信を持ってやればいい色のメダルがついてくるだろう」などと意気込んでいる。

朴は08年北京五輪競泳男子400メートル自由形で金メダル、200メートルで銀メダル、12年のロンドン五輪では400メートルと200メートル自由形で銀メダルをそれぞれ獲得。韓国では「マリンボーイ」と呼ばれる英雄だ。

そんな朴は14年9月、仁川(インチョン)アジア競技大会を控えたドーピング検査で、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物テストステロンの陽性反応が出た。「禁止薬物とは知らなかった」と主張したが、国際水泳連盟(FINA)から18 カ月間(14 年9月3日〜16年3月2日)の選手資格停止処分を受け、アジア競技大会で獲得したメダル(銀1・銅5個)はすべて剥奪された。

FINAの処分期間が終わった4月末、朴は韓国代表選抜戦に出場。4冠王(自由形100・200・400・1500メートル)になったが、リオ五輪出場メンバーからは除外された。「禁止薬物服用で摘発された者は3年間国家代表になれない」という大韓体育会の規定があるためだった。

これに対し、朴は5月の記者会見で「心から謝罪する。一度だけ機会を与えてほしい」と言って土下座までして五輪出場を懇願。朴の訴えを受けた スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今月初め、「朴泰桓はリオ五輪に国家代表として出場する資格がある」という裁定を下し、ようやく五輪行きの切符を手にした。

聯合ニュースなどによると、リオ五輪で朴は自由形100・200・400・1500メートルに出場する予定。今季の自由形200メートルの記録は世界13位(1分46秒31)、400メートルの記録は世界6位(3分44秒26)に該当する。

韓国メディアの取材に朴は「準備時間が不足しているため心配だ。ロンドン五輪の時とは体調が明らかに違う」としながらも、「メーン種目の自由形200・400メートルで最善を尽くす。自信を持ってやればいい色のメダルがついてくるだろう」「帰国するときは首に何か(メダル)をかけてくる」などと、3大会連続のメダル獲得に決意を示したという。(編集/日向)