女性は職場で「男性よりも女性に厳しい傾向」との調査結果

写真拡大

どんな職場であれ、そこで働いている人の間に衝突は生じるものだ。理由は性格の違い、競争心やちょっとした難癖や不満などさまざま。全ての人が上手くやっていけるということはない。

だが意外なのは、職場において女性同士が敵対する傾向があることだと、リーダーシップ・コンサルティング会社スカイライン・インターナショナル(Skyline International)の創業者サイ・シンデルは言う。シンデル率いるチームは、組織を統率する立場にある1,000人のプロを対象に調査を実施。すると調査対象の各グループの中で、女性は57%の場合において、自分以外の女性の職場での能力を自分よりも低く評価した(これに対し男性は14%だった)。

「全体的に女性は、あらゆる能力について女性をより厳しく評価するという結果が示された」とシンデルは言う。彼女は今回の調査以外にも、この仮説を裏付けるデータを発見した。

雇用問題を扱う弁護士のネットワーク、エンプロイメント・ロー・アライアンス(Employment Law Alliance)が2007年に実施した調査では、職場でいじめられた経験があると回答した45%のうち、40%は女性にいじめられたと回答した。

また2014年に職場いじめ問題研究所(Workplace Bullying Institute)が発表した報告によれば、職場でいじめをするとされている女性たちは、68%の場合において女性をターゲットにしていた。

2011年に人材育成組織アメリカン・マネジメント・アソシエーション(American Management Association)が発表した報告書は、95%の女性がキャリアにおいて別の女性に「苦しめられた」経験があると明らかにした。

だが、その理由は何なのか。それを説明するには個々のケースをより詳しく調べる必要があるだろう。だが一つの仮説は、競争によってもたらされた”防衛心”がはたらいているということだ。

心理学者のニッキ・R・クリックとモーリーン・A・ビグビーが1998年に実施した研究では、若い女性は「仲間内でのいじわる」や、仲間はずれや否定的な態度などをはじめとする、そこまであからさまではない類の攻撃を手段として用いることが示唆された。そして職場では、きわめて有能な同僚という形で”脅威”が現れる可能性があるとシンデルは説明する。

スカイラインによる今回の調査は、職場における人々の行動についてより多くの知識を得たいという思いから実施されたものだ。管理職向けのコーチングを行ってきた中で、シンデルは、男女問わず同僚が自分のことを控えめ、あるいは攻撃的すぎる、と考えていると感じているのを見てきた。

「性別に関係なく、人々がリーダーに期待していることを検証するべく調査を行った。その結果、人々が求めるのは、状況に応じて、自分の中の男らしい部分や女らしい部分を表現することのできるバランスのとれたリーダーだということがわかった」

性別に関係なく、従業員に対してこうした攻撃を控えるよう求めるべきだとシンデルは言う。「こうした問題は、性別の差の問題であるべきではない」