賞も狙える!?プロが教える読書感想文を楽しく仕上げてしまうコツ

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夏休みの宿題の定番、読書感想文。毎年のように夏休みの最後に残ってしまいがちなクセモノだ。作文に苦手意識を持つ子供にとって「本を読んで感想を書く」というのはハードルが高いもの。そこで親子で一緒に楽しくラクに読書感想文を仕上げるコツをプロのライターであり2人の子供の母でもある藤咲ちとせさんに聞いた。

■ハードルは低く。読書感想文をラクに書く手順とコツ

藤咲さんによると、まずハードルは低くすることがコツとのこと。大切なのは「人に感動を伝えるって楽しい」と感じてもらうことだそう。

「親が勝手にハードルを上げたり、理想を押し付けると読書感想文に苦手意識を持ってしまう可能性があります。普段から語彙が豊富で文章も得意な子は『いい文章を書くこと』を目標に。一方、語彙が少なく文章が苦手なお子さんは『最後まで自分で感想文をかいてみる』などお子さんの状態に応じた目標を設定しましょう」(藤咲さん)

早速、感想文作成の手順も教えてもらった。

「まずお子さんが読みたい本を選んで(選び方のポイントは後述)読みます。このとき一緒に読んでもいいですね。本を読んだ後は、子供にインタビューを行いましょう。インタビューでの子供の発言を大きめのふせんに書き留めます。インタビューのコツは子供の言葉を否定しない、言葉がでてこない場合はいくつかヒントをあげることです。インタビュー後、書いたふせんを分類します。分類は『書き出し、なぜこの本を読んだのかについて』書いた導入、『本の内容と自分の体験』を書いた中身、最後に『本を読んで得たことや発見したこと』を書いた結びの3つに分けて整理します。整理後ふせんを一度お子さんに読んでもらいましょう。その後、原稿用紙に書かせます。書いている間も声がけするのもよいですね」(藤咲さん)

インタビューのポイントは、コミュニケーションを取りながら様々な角度からの声がけで、子供の言葉を引き出していくことだそう。読書感想文は親子でのコミュニケーションを深めるきっかけにもなりそうだ。

■映画の原作本など子供の興味がある本を選ぶ

読書感想文には、やはり課題図書を読んだほうがよいのだろうか。

「普段本を読む習慣がないならば、絵本がオススメです。絵が多く読みやすく、親も一緒に読んで感想を引き出しやすいです。他にもお子さんの興味を引き出しやすい本がいいですね。また、子供の興味関心を糸口に探すのも手です。課題図書を選ぶ場合も興味を持ちそうな本を一緒に選んであげるといいですね」(藤咲さん)

その他、映画の原作本もオススメだそう。すでに映像でストーリーを把握しているので、物語本が苦手な子供でも読みやすく、感想も出てきやすい傾向があるそうだ。本選びの前に子供の興味関心はどこにあるのか探ることからはじめるとよいかもしれない。

■賞を狙うなら「導入」がポイント

最後に上級編で賞を狙う場合のコツも教えてもらった。その場合も感想文を書くことが高いハードルにならないよう注意が必要とのこと。

「文章の構成は『導入→中身→締め』にします。特に、導入は大事です。その本を選んだ理由、不思議に思った事、感動したこと、こんなこと知らなかった! 何か違うと思った(反対意見)など、その子にしか書けないことで『おっなんだ!? この先を読んでみたい』と思わせる導入部にしましょう。さらに自分の体験をイキイキと書き『体験』を本の内容にうまく結びつけ、その上で本から感じたこと、何か気づいたことを最後に締めの文章に持ってくるとよいでしょう」(藤咲さん)

上級編でも基本の親子のコミュニケーションは大事とのこと、まずは一緒に本選びからはじめてみてはどうだろうか?

「教えて!goo」では「最近読んで感動した本は?」への回答を募集中だ。

●専門家プロフィール:藤咲ちとせ エンタメ系の大手情報誌で映画コーナーの編集者を経てフリーランスに。映画やドラマ、舞台や書籍などの見どころを短い文章で伝える「作品紹介」=(感動を人に伝える文章)を20年以上仕事として執筆。小学校時代に校内読書感想文コンクールの入選経験あり。2016年7月現在、中2、小4の女児の母。毎年、娘たちの読書感想文書きのサポートを行い、3時間〜半日で読書感想文を終了させている

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)