ポケモンGOでの捕獲のコツ教えます。「ARモードオフ」と「画面端スワイプ投法」はとても便利(Pokémon GO特集)

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ここ数日、海外のニュースを賑わせまくっていたPokémon GO(ポケモンGO)ですが、ついに日本でもリリースされました。本誌読者の中には「既にプレイしている」という方も多いと思われます。筆者は幸運にもフィールドテストに当選したため、かなり長くプレイできています。

しかしポケモンGOは良くも悪くも、中心となる遊び方の多くが、これまでのポケモンシリーズとは一線を画したシステム。中でも初心者の関門となりそうなのが、野生ポケモンの捕獲シーン。これは画面上に出現した野生のポケモンに、モンスターボールを画面スワイプで投げ、直接当ててゲットするというもの。
実は最初こそ簡単ですが、ゲームが進むにつれて地味にアクション性が強く、慣れないうちは難しいものになります。一方でそうした難度を下げるためのコツもしっかりとありますので、ここでは大きなポイントを紹介しましょう。とくに最後に紹介する「画面端スワイプ投法」は、実用面でも、知らない人に見せると驚かれるという面でもオススメです。まずは、先にポイントをまとめておきましょう。重要な点は、下記の5つです。ポケモンは攻撃をしてきませんし、ボールを投げるまでは逃げません

ARモードをオフにすると、常にポケモンを画面中央に捉えられて簡単に

ターゲットリングの表示はボールの当てやすさではない

ボールの初期位置はタップとドラッグで変えられる

画面端に沿ってスワイプすると自動で中央に向かうように投げる

ある程度システムに注目していた方は、ざっと見て、ある程度あたりの付いたところもあると思います(つまり、難しい話ではありません)。では、それぞれについて詳しく紹介します。

まずは落ち着いて。序盤のポケモンはほとんど逃げません



ポケモンGOでは、歩いている際にマップ画面上に表示されるポケモンをタップすることで捕獲画面へと移ります(上の画面はチュートリアルの最後、いわゆる「元祖御三家」から最初のポケモンを選ぶところです)。さらに地形によってはポケモンが出てくる前に、予兆となる画面効果が表示されます。たとえば草地に生息するポケモンは、草を散らしたりします(これが意外と重要です)。

捕獲画面になると、最初にポケモンがこちらに向かって戦闘モーションをするため、「放っておくと攻撃を受けるの?」と思いますが、実はこれは威嚇しているだけ。ポケモンの種類によっては、本当に攻撃をしているかのような動きになりますが、トレーナー(プレーヤー)の体力は減りません......というより、パラメーターとしての体力自体がありません。

またポケモンは、トレーナーがボールを投げる前に逃げてしまうことはありません。現状では少なくとも1回は待ってくれます。とくに序盤はトレーナーのボールが当たるまで、ずーっと待っていてくれます(威嚇をしてくる割にやさしいのです)。初心者が陥りがちなトラブルは「ポケモンに逃げられる」ことよりも、むしろ「モンスターボール切れ」です。

ということで、まず気を付けることは、(当然ですが)周囲の安全を確保することと、安定してスワイプできる状況を作ることです。詳しくは後で紹介しますが、モンスターボールはただでさえ真っ直ぐ投げようとしても曲がりやすいので、片手操作で真っ直ぐ投げよう、という考えは厳禁。かなりの訓練を必要とします。
一聴すると冗談のようですが「まずは姿勢から」が重要。落ち着いて真っ直ぐスマートフォンを持て、またスワイプ中に本体がずれない姿勢を確保するのが大切なのです。

ARモードをオフにして難度を下げよう



ポケモンGOの捕獲画面の華は、なんといっても「周囲の風景に溶け込むようにポケモンが表示される」ARモードです。この機能はポケモンGOの目玉的特徴であり、またとても楽しいもの。チュートリアルでも、まずは「使ってみましょう」と、オンを推奨します。

ただし、捕獲難度という面ではARモードのオンはあまりオススメできません。というのも実はオフにすることで、オンのときには必須だった「画面外にいるポケモンを探す」作業が不必要となり、さらにポケモンが常に画面中央にいる状態となるため。任天堂ゲームファン向けに多少乱暴な表現をすると、「Z注目状態」のようになるわけです。

とくに重要なのは、ポケモンを常に画面中央に捉えられるという点。オンの状態では一定しない「的」、つまりポケモンの位置をほぼ固定することができるのです。スマートフォンの角度によって画面上の位置が動いてしまう的と、常に画面中央付近にある的、どちらが狙いやすいかは言うまでもないでしょう。

ということで、初めて遭遇するポケモンや、レアなポケモンを捕獲する際には、ARモードをオフすることをオススメします。ARモードの切り替えは、捕獲画面右上の「AR」ボタンをタップすればOKです。また余談ですが、オン時に必須となる「その場回転」や「スマホ振り回し」をしないため、周囲から見られた際の怪しい人感が薄れる、というメリットもあります。

なお、ARのオン・オフはペナルティなく自由に切り替えが可能です。そのため、最初に遭遇したポケモンに対しては、AR画面をオンにして写真だけ撮影してから、ARオフでじっくりとボールを投げるといったこともできます......というより、プレイしていくうちにこのスタイルに落ち着くトレーナーが多いようです。

もちろんARモードオンのメリットもあるのですが、まずは慣れるまで、ボールを投げる前にオフにすることをオススメします。

ターゲットリングは「ボールの当てやすさ」ではない



▲画像はNiantic公式サイトより。(5)がターゲットリングです

捕獲画面において、一定時間おきにポケモンの周辺に表示される色つきの輪「ターゲットリング」。これはNiantic(開発元)の公式サイトにおいて「緑の輪=より捕まえやすい、オレンジの輪=捕まえやすい、赤の輪=捕まえにくい」と表示されています。

となると、「なるほど、これはボールの当てやすさに関係するのか」と思いがちですが、実はこの表示、当てやすさにはほぼ関連しません。主に「ボールを当てたあとに脱出される確率」を示しています。

赤い輪が表示されるポケモンは、複数回ボールを当てたり、より捕獲力の高いボール(スーパーボールやハイパーボールなど)を当てる必要があるのです。その代わり、一般的にCP(戦闘力)が高めです。

では、ボールの当てやすさを決める要素は? これはポケモンの(設定上の)大きさとトレーナーとの距離、そして実際の当たり判定の大きさ(飛行ポケモンの一部は翼に当ててもすり抜けてしまう、など)で決められます。つまり、ほとんどはポケモンの種類に直結します。上達してくると、ポケモンの種類によって、どこにボールを投げると「狙い目」なのかが大きく違う、ということがわかってきます。

▲こちらの解説もNiantic公式サイトより。ここで言う捕まえやすさは、ボールの当てやすさではないのです

さて、先ほど「ボールを当てたあとに脱出される」と書きましたが、実は野生のポケモンが逃げるタイミングのうちもっとも多いのが、ボールからの脱出直後です。また中盤以降に登場するポケモンは、脱出した後に逃げなくても「トレーナーから遠ざかる」種類も出てきます。

逃げられるのも悔しいですが、むしろ注意すべきは後者。遠方で待機されると最初の捕獲時に比べて当たり判定が小さくなり、加えてボールを遠投する必要が出る(=ボールが曲がりやすくなる)ため、ぐっと当てにくくなります。

とくに小さくて飛行するようなポケモンが遠ざかった場合、かなり「的が小さく」なり、難度が激増。こうした状態でアツくなってしまうと、気がつけば数十個のハイパーボールが無駄に......といった悲劇的事態にもなります。左の「にげる」ボタンで、すっぱりあきらめることも必要です。

ボールの初期位置をタップとドラッグで調整しよう





ある程度野生のポケモンにボールを投げ続けていると、ボールを投げ始める位置を変えると便利な局面がある点がわかってきます。たとえば、比較的遠方のポケモンでも、画面中央付近からボールを投げられれば、指をスワイプさせる距離を短縮でき、不用意にボールが曲がる事故を抑えられる......といった具合です。

そのため慣れてきたら、ボールの初期位置は積極的に変えてください。「あれ? 手元でモンスターボールを弾ませているアニメがあるから、投げはじめはここからなのでは?」と思われるでしょうが、実はこのアニメが一種の罠。

モンスターボールの初期位置は画面のタップやドラッグすることで、自由に決められるのです。ただし急いで移動させるとスワイプと判定され、ボールが落ちてしまうため、慣れるまでは要練習です。ドラッグの際にはゆっくり目を意識して移動させましょう。

また、カーブするように投げたボールでポケモンをゲットすると「カーブボール」としてボーナス経験値(XP)が入りますが、これを得るためにも有効です。

先述したNianticの公式ガイドでは、「ヒント:モンスターボールをタップ&ホールドしてくるくる回しながら投げて捕まえるとカーブボーナスが付与されます」と、ちょっとわかりにくい書き方になっていますが、これは「スワイプする前に、ドラッグでボールを回転させてから投げる」という意味になります(投げられる目印として、ボールの周辺に光る画面効果が付きます)。

基本的な考え方として、スワイプの距離が短いほど、ボールの「集弾率」が上がり、狙いに対するボールのブレが少なくなります。プレーヤーごとのスワイプのクセにも左右されますが、投げやすい位置を探してみてください。

「画面の端をスワイプして投げる」ワザを身につけよう




先ほども紹介しましたが、ある程度操作に慣れてくると、「画面中央を真っ直ぐスワイプしても、ボールを遠くまでまっすぐ投げるのはかなり難しいのでは?」と感じてきます。これはおそらくある程度は意図した「仕様」ではないかと思いますが、それでもトレーナーとしては、無駄に投げるボールは減らしたいところです。

そこで役に立つのが、画面の端に沿ってスワイプし、ボールを投げるという方法です。実はこの投げ方をすると自動補正が入り、「画面端から中央に向かって斜めに飛ぶ」ボールが自動的に投げられるのです(筆者はAndroid版で確認)。

たとえば上の図では、実際の操作は右側の画面のように画面端だけのスワイプとなりますが、ボールは左側のヒトカゲをまたぐような軌道で飛ぶ......という具合です。

上記の画面では非表示になっていますが、通常の捕獲画面では、画面右端には写真撮影やバッグのボタンがあります。そのため実際には、誤認識されにくい左端側の操作がメインとなります。

画面中央に向かう際の角度は、最初にタップする位置とスワイプする距離で調整できます。細かいところは文章で表現しにくいのですが、近距離にいるポケモンに対しては比較的上方から短距離をスワイプし(先ほどの図右側がだいたいの位置となります)、遠距離にいるポケモンには比較的下方(手前)から長距離をスワイプさせる、というイメージです。

コツとしては、「スマートフォンの画面端に沿ってスワイプする」点を意識するとよいでしょう。また注意点としては、スワイプする場合に勢いがないと、なぜか補正が掛からずに画面外に飛んでいってしまいます。

この投げ方のメリットは2点。まずは上達した場合の「集弾率」が、中央を真っ直ぐ投げる場合より高くなる点。角度の補正が自動的に付けられる点、また画面の端という「ガイドライン」が見える点などから、スワイプの角度が多少ズレたぐらいでは着弾位置への影響が少なくなるのです。
認識される速度と位置のコツがわかってくれば、中央をまっすぐスワイプするよりも弾道の予想が付けやすくさえなります。

そして2点目は、ポケモンをゲットした際、上述した「カーブボーナス」という経験値(XP)ボーナスが入りやすい点。ポケモン1体ごとに10XP(しあわせタマゴ未使用時)と、単純量は決して多くはありませんが、当然ながら累積していくと大きな差となります。

ただし当然ですが、この投げ方がどんな局面でも万能というわけではありません。ポケモンの種類によっては当たり判定の差から、中央で真っ直ぐ投げたほうが捕獲しやすいものも多々あるからです。しかし、この投げ方をマスターすると、全般的なボールの無駄をかなり省けることになるはずです。

このようにポケモンGOは、従来のポケモンとは大きくシステムが異なるだけに、これまでにはなかったテクニックも多数出てきます(当然ですが、おそらくこれだけではないはずです)。ぜひこれらのテクニックを駆使して、ポケモンマスターに近づいてください。