中国の産業用ロボット市場は世界最大の規模だが、その市場は外資メーカーによって押さえられ、中国メーカーはほとんどシェアを獲得できていないのが現実だ。中国メディアの千家網はこのほど、2015年における中国産業用ロボット市場での中国メーカーのシェアはわずか8%だったと説明、中国メーカーが抱えている問題点について論じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の産業用ロボット市場は世界最大の規模だが、その市場は外資メーカーによって押さえられ、中国メーカーはほとんどシェアを獲得できていないのが現実だ。中国メディアの千家網はこのほど、2015年における中国産業用ロボット市場での中国メーカーのシェアはわずか8%だったと説明、中国メーカーが抱えている問題点について論じた。

 記事は、15年の中国の産業用ロボット市場におけるシェアは、日本のファナックが18%、ドイツのクーカが14%、スウェーデンのABBが13.5%、安川電機が12%、中国を除くその他のメーカーが合わせて34.5%であり、中国メーカーのシェアは合計でも8%に過ぎないと紹介した。

 続けて、中国メーカーは「外資メーカーの技術および部品コストに対して圧倒的に劣っている」のが現状だと指摘。さらに「助成金を含む多項目の政策的支持が短期間で1000社近くの企業を大量に出現させたが、競争力の低い企業や悪性の競争、助成金の詐取など、好ましくない現象も生じている」と指摘した。

 産業用ロボットの最も重要な構成部品の1つは「減速機」だ。減速機とは、モーターの回転速度を最適な速さに減速させるとともに、回転力を高めるための装置のことだ。必要な回転速度を得るために必要であり、ロボットや工場搬送ライン、船舶のスクリューや飛行機のプロペラなど幅広い用途がある。

 記事は産業用ロボットのコストに占める減速機の割合は35%とかなり高いにもかかわらず、中国は減速機の75%を輸入に頼っていると説明している。従って中国政府がまず目標としなければならないのは、減速機やサーボモーター、コントローラーなどのコストが高く、しかも輸入率の高い部品を内製できる企業を重点的に育成するための政策を実施することだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)