ツイッターの情報発信力には目を見張るものがある。これまでにもツイッターの情報拡散を機に、日の目を見た商品などがたくさんある。

2016年7月18日に投稿されたツイートをきっかけに話題となった「レインボーキャンドル」もそのひとつだ。

3万件以上リツイートされたこの投稿は、偶然にも開発者の孫の目に留まり、こう返信した。

さらに続けて商品のPRや制作秘話を投稿し、話題を集めた。


レインボーキャンドル(松平製作所ホームページより)

レインボーキャンドルを開発したのは、松平製作所(石川県金沢市)の松平寛夫社長。御年80歳の現役発明家だ。同社は従業員6人の小さな鉄工所で、厨房機器部品や繊維機械部品を主に取り扱っている。

Jタウンネット編集部は、開発者の松平さんに電話で話を聞いてみることにした。

レインボーキャンドルが虹色に光るのはなぜ?

レインボーキャンドルは、炎が虹色に燃える不思議なろうそく。金属の炎色反応を利用し、同時に複数の色を灯す。世界初の商品で、特許も取得している。

虹色に燃える仕組みはこうだ。金属が燃えて気化した時に、銅は緑、ナトリウムは黄、リチウムは赤、カリウムは紫、といった具合に微粒子が各金属元素特有の色を出す。色はこの4色が中心だが、中間色を入れることで人間の目には虹色に見えるのだという。

キャンドルが完成したのは7、8年前。「失敗の繰り返しのなかで、偶然発見できた」という。

大手の会社からのオファーもあったが、手作りのため量産することができず断念。「ご縁」のある人たちに売っていこうと決めた。大々的な宣伝も行っていないため、これまで知名度は高くなかった。

ところが、今回のツイートがきっかけでレインボーキャンドルが話題となり、同社にはテレビや新聞からの取材依頼が寄せられているという。さらに、注文は以前と比べ3倍ほど増えているそうだ。

「ご縁」を大切に、自ら実演販売

松平さんは定期的に、金沢市の忍者寺(妙立寺)近くの土産物店で実演販売を行っている。観光客に声をかけて実際に炎を見てもらい、「歓声があがるとうれしくなる」と誇らしげな様子。

レインボーキャンドルは、イベントや結婚式の披露宴で使われることが多い。なかでも人気の商品は「ディナーキャンドル」。最初の5分間は虹色の光が灯るが、その後普通のろうそくの光になり、感動的な光景が楽しめるという。

銀座にある石川県のアンテナショップや、石川県内にチェーン展開するケーキ屋さん、公式通販サイトでも取り扱っている。

松平さんは「今回のことをきっかけに、ご縁が広がりそうでありがたい。1人でも多くの人に見てもらいたい」と述べた。