黒島結菜、菊池風磨が好演。「時をかける少女」は夏ドラマのダークホース

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【夏ドラマ評 土曜編】

 爽やかなミントの風が吹く、土曜放送の青春ドラマをライター・スナイパー小林がご紹介。主演はデビューから1年ちょいでぐんぐん人気を伸ばす、黒島結菜。原作発売から50年経過しても今なお実写化される「時をかける少女」は、ドラマ版の放浪記かしら。

◆私的・夏ドラマのダークホース

時をかける少女
(日本テレビ/土曜21時〜/出演:黒島結菜、菊池風磨<SexyZone>)

 芳山未羽(黒島結菜)、深町翔平(菊池風磨)、浅倉吾朗(竹内涼真)は、一見すると普通の高校3年生のクラスメイト同士。しかし実は、翔平は未来からやってきたケン・ソゴルだった。彼が未来に帰るために作っていた薬を偶然に嗅いでしまったその日から、未羽は時間を自由に超えることができる能力を身につけてしまう。夏の高校生活、そこには恋愛と未来への希望、さまざまな思いが交差して――。

「また時かけかー」と正直なところ期待はせずに見ていたのだけど、これが大ハマり。まずは女一人、男ふたりという女性なら青春時代に一度は味わってみたかったフォーメーションにドキドキ。ついでに男2人が自分のことを好きなんて、サマージャンボに当たったようなもんだ。

 そしてその3人を彩る背景がノスタルジック。きっと神奈川あたりなんだろうけど、夏の雰囲気が気持ち良く伝わって来る。

 黒島結菜ちゃんの透明感もいい。2話で、移植手術の心臓提供者を探しに時間を戻す未羽。その提供者が自分の担任の先生に恋をして不慮の事故で亡くなっていった女子高生と知る。なんとかその思いを写真にだけ残して、いよいよ女子高生と別れる瞬間「この手を離したら彼女は死んでしまうんだ」と、涙が止まらなくなる。その演技の純粋さが刺さったな……。

 世間には一時期は朝ドラ出演で透明感の代表だと騒がれたのに、いつの間にかギャグのような名前に改名している女優がいる。できれば同じ道だけはたどってほしくない。

 それから今まで勝手に生意気代表のイメージしかなかった、Sexy Zoneの菊池風磨くんの演技がいい。未来から来たという設定なので、恋することを知らず、恋愛啓発本を読んでその通りに行動してしまう可愛らしさをきちんと表現している。バラを持って優雅に歌っているのに、よーく見ると意外と小動物系のビジュアルなのがそそられた。今夏の期待作。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k