泡フェス/太陽と青空とめいっぱいの泡に包まれて夏を満喫できるイベント。参加者の7割は女性。仲間とお揃いの衣装で参加する人も多い(写真:アフロマンスさん提供)

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 フェスと言えば野外で音楽と思いきや、変わり種のイベントも。暑すぎる夏は野外で楽しむもよし、文化に触れるもよし。自分だけのとっておきフェスがきっとある!

 ド派手な水着の女の子も、ビールジョッキや清掃員のコスプレ姿で参戦した強者たちも、みんな一緒に泡まみれ! この夏、「イビサ島の本家を超える」ほどの規模と盛り上がりを見せること間違いなしなのが、泡が降る中で踊れる野外クラブイベント「泡フェス」だ。今年は東京、大阪、広島、静岡の4カ所、いずれも4千〜5千人規模の野外会場で開催される。

 企画するのは、電車や銭湯などを貸し切った変わり種クラブイベントを仕掛けてきたアフロマンスさん。そもそものアイデアは、世界中の“パーリーピーポー”にクラブ文化の聖地と崇められるスペインのイビサ島にあるクラブ「Amnesia」の泡パーティーから。本家では、盛り上がりが絶頂を迎える明け方5時半〜6時に、泡マシンから1時間ほど泡が放出され、会場は泡で埋め尽くされる。

 アフロマンスさんがこの泡パーティーを日本でもやろうと、2012年の7月に、原宿のクラブを貸し切って企画すると、瞬く間に話題に。彼のフェイスブックページには2万「いいね!」がつき、定員300人のところ3千人の参加申し込みがあったという。以降、徐々に会場規模を拡大し、今年が4回目の開催。1回の参加人数ではすでに本家を超えた。「日本でこんなことができるなんて」「演出も日本風にアレンジされていて面白い!」と、参加者からは感動の声が上がる。

●泡まみれで一体感

 泡フェスは、太陽の下で夏のお祭り気分を存分に味わえるのが魅力だ。会場では、ミュージシャンやDJなどがパフォーマンスを繰り広げるなか、日本に2台しかないという高性能の巨大泡マシンから1分間に100リットルもの泡が放出。99%の水に天然由来の米国産泡パウダーを混ぜた液でシャボン玉のような泡が生成される。

「泡の量が少ないと、会場からアンコールならぬ泡コールが起きるんです。知らない人も一緒に泡まみれになることで会場が一体に。VIP席もあるので、会場を見下ろしながらシャンパン片手に違う泡を味わうのもオススメです」(主催者)

 泡と同じく「水」で盛り上がれるイベントが「MIZU MATSURI 2016 The SPLASH」だ。約1500人ずつが敵味方に分かれて水風船を投げ合う「ウォーターバルーンバトル」や、水鉄砲で撃ち合いながらランコースを駆け抜ける「ウォーターガンウェーブ」、ビール掛けならぬ炭酸水を掛け合う「ソーダファイト」などチーム対抗イベントが目白押し。子どもも楽しめる「巨大ウォータースライダー」や、膨らむ特大水風船のスリルが味わえる「スプラッシュビッグバルーン」も。日が落ちたら、音と光が融合した盆踊り「SPLASH BASH」で水にまみれて踊ればムードは最高潮だ。

●畳雑貨に鉛筆彫刻に

 夏フェスはアウトドア派だけの特権ではない。インドア派に注目してほしいのが、東京ビッグサイトで2日間開催される「HandMade In Japan Fes’2016」だ。会場にはものづくりに情熱を傾ける全国5500人以上のクリエイターの作品がずらり。ファッション、アクセサリー、インテリアなどあらゆるジャンルの手作り品に出会える。

 今年は特別企画として、日本のものづくりの素晴らしさを知ってもらおうと「大人の夏祭り」をテーマに、オリジナルの作品展示も開催。群馬県桐生市特産の畳を使った松屋畳店の畳雑貨や、本物のパンをランプに変身させたモリタ製パン所の「パンプシェード」、SoHsHi hiRatAの数ミリの精巧な鉛筆彫刻作品などが並ぶ。

 また“フェス”の名にふさわしく、スチャダラパーやbirdなど14組のアーティストによるライブや、DDTプロレスリングによる路上プロレスパフォーマンス、無農薬野菜や果物を集めたファーマーズマーケットもあり、お祭り感満載だ。

 主催するのはCreema。10年に、手作りの作品をクリエイター自らが値付けして売るオンラインクリエイターズマーケットを立ち上げ、今や日本中から200万点以上の作品が集まる人気サイトへと成長させた。ハンドメイド品を事業化する過程で、いくつかの壁にぶつかったという。

●自分だけの熱狂を

「CtoCコマースという仕組みが定着していなかったこともありますが、“一点ものの作品を買う”という価値観やカルチャー自体が、一部の人々にしかなかったことが一番の壁でした。どうやったらこの価値観やカルチャーを広げられるかを考え、まず取り組んだのが“リアル展開”でした」(イベントDiv統括の大橋優輝さん)

 良い作品に直接触れ、作品の背景にある物語を作り手から直接聞くことができる貴重な機会を提供するため、このイベントを13年からスタートさせた。

「作品はすべて魂が込められたもの。型にはまらない個性とパワーを持つ本気のものづくりに触れて、心を震わせる体験をしてもらえたら」(同)

 同じハンドメイド系のフェスでも、「猫」モチーフの作品だけを集めたニャンフェスもある。手作りグッズのほか、オーガニックのフードや猫の形をしたスイーツなども人気だ。

 野外で音楽を聴くことだけがフェスじゃない。今年の夏は、自分だけが熱狂できる“祭り”を見つけてみては?(ライター・まつざきみわこ)

■フェスは音楽だけじゃない!

<HandMade In Japan Fes’2016>
日時:7/23(土)〜24(日)
場所:東京ビッグサイト
おしゃれなハンドメイド作品がずらり。約5500人、4500ブースが集結

<はちみつフェスタ 2016>
日時:7/29(金)〜31(日)
場所:紙パルプ会館
世界のはちみつが購入可能。はちみつの使い方が学べるワークショップも

<The Lantern Fest JAPAN>
日時:8/20(土)
場所:東京ドイツ村
アコースティック音楽が流れるなか、マシュマロを焼いたり、バーベキューをしたり。最後に灯したランタンを夜空に飛ばす

<MIZU MATSURI 2016 The SPLASH(東京)>
日時:8/27(土)〜28(日)
場所:お台場R街区特設会場
ウェーブ、バトルなど多彩なアクティビティーコンテンツで水と遊べ!

<泡フェスTOKYO 2016>
日時:9/24(土)〜25(日)
場所:新豊洲駅前特設会場
日本に2台しかない泡キャノンが大活躍。泡まみれの野外フェス

<ニャンフェス4>
日時:10/23(日)
場所:東京都立産業貿易センター 日本全国の猫作家・猫雑貨・猫用品が集結

AERA 2016年7月25日号