「ポケモンGO」の登場でさらに増えるかも!?ながらスマホをしてしまう人の心理

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7月22日、本日より、話題の「ポケモンGO」が日本でもリリースされた。筆者も早速挑戦し、ピカチュウをゲットしたのだが……。ポケモンが見つかるとスマホが振動するとわかっていても、歩きながらついついスマホの画面を見てしまう。リアルと融合した背景になるとなおさらだ。気づいたら歩きスマホをしてしまっていた……! このように、ここ数年、車や自転車の運転中にスマホをいじっている人を街中でよく目にする。電車の運転手が業務中にスマホを操作していたことがニュースになったこともある。また、運転中でなくても、さまざまなところでスマホを手放せない人を見る機会は多い。いわゆる「ながらスマホ」と言われる行動だ。「教えて!goo」にも、「昨今のスマホ依存症、みっともないと感じませんか?」という苦情にも似た質問が寄せられていた。

投稿者によると、自転車の運転中や電車などにスマホをいじっている人を見て、10センチ程度の機械に大人が振りまわされているのはみっともないと感じるという。

マナーの面ではもちろん、事故などのリスクがあるのを知りつつ、多くの人が「ながらスマホ」をしてしまうのはなぜなのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■スマホがもたらす恐ろしい効果

内藤先生によると、スマホにはある効果があるという。

「人間は、夢中になるとそれ以外のことができなくなります。これはスマホだけに限りません。マンガや小説などでも同じです。こうしたものには、人を夢中にさせるだけの麻薬的な効果があるのです」(内藤先生)

「麻薬的」とは過激な言葉だが、ついスマホに夢中になって時間を無駄にしてしまった経験があるのは、筆者だけではないだろう。

■「ながらスマホ」撲滅のポイントはリスクの認知

だが「ながらスマホ」の結果、駅のホームから転落したり、他人とぶつかったりする事故は後を絶たない。こうした事態を避けるためにも、スマホを操作しながらの行動はやめるべきだろう。

「いわゆる『ながらスマホ』がやめられないということは、スマホのおもしろさの方がリスクよりも勝っている証拠です。ですから、本人がどれだけ事故やケガに対するリスクを認知できるかによって、やめられるかどうかが決まります。言い換えれば、どれだけ具体的なイメージができるかということですね。『駅のホームから落ちた自分がどうなるのか』などをまざまざとイメージし、その危険を認知できれば、歩きながらスマホを操作することは減ると思います」(内藤先生)

そうだとすれば、例えば運転免許の違反者講習の時に観るような画像や映像を使い、「人々にいかに危険を認知させるか」という観点から「ながらスマホ撲滅キャンペーン」を展開すると効果が期待できそうだ。

「ながらスマホ」が社会問題化してから数年が経つ。結局は、一人びとりがリスクをしっかりイメージし、運転中や移動中など高い危険のある時はスマホを操作しないよう心がけることが、最も大切なのだろう。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「解決したがる男共感がほしい女」(大和書房)、「自分の中からめんどくさい心に出ていってもらう本」(青春出版社)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)