「ペットロス」 ペットとの別れが来たときどのように受け止めれば良いか

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家族としてのペットが増える日本

若い世代の所得の伸び悩みや就労形態の多様化が、結婚に対する考え方の変化や、出産に対する意識の低下を招いています。
これらの結果、日本は少子化の問題を抱えることになっています。

それに反比例して増えているのがペットです。
犬と猫だけの数字ではありますが、2014年時点で、犬が1034万6000頭で猫が995万9000頭という調査結果が発表されています。
ちなみに日本の総人口は1億2691万人ですね。
ひとりで複数頭を飼われる人もいますので、正確な計算にはなりませんが、約16%の人が犬か猫を飼っていることになります。
犬と猫だけで2000万頭を超え、さらに、その他の種類のペットが加わると、どれほどの数字になるのでしょうか。

更に言えば、日本の15歳未満の子どもの数は1633万人です。
いまの日本では、子どもの数よりもペットの数のほうが多いのです。

ペット産業は2014年には約1兆4412億円の見込みです。
ペットの健康食品、グッズ、医療、保険など需要はこれだけの経済効果を生み出しています。

これらのことから、ペットを必要としている家庭が多いことがわかりますし、もはやペットというよりは「家族」に近いかたちになってきているのではないでしょうか。


愛するペットに出会うと必ずやってくるもの

2000年前のお釈迦様がといた言葉「四苦八苦」この世に必ずある8つの「苦」。
その一つが、「愛別離苦」です。
愛するものとの間で、必ずやってくる別れの苦しみです。

それはペットとて例外ではありません。
愛すれば愛するほどにその別れは苦しいものとなるでしょう。
しかも、家族の中でも、ペットを「子供」のようにかわいがる人たちが殆どですから、それはあたかも我が子との別れのようなものです。そして人間よりもペットは短命です。
そう考えると、愛するペットとの別れというものは、激しい「喪失感」を感じてもおかしくありませんよね。

・不眠や早朝覚醒
・憂鬱感や無力感
・食欲不振や過食
・情緒不安定

このような症状が続くようであるならば、「ペットロス症候群」かもしれません。
ペットが死んでしまったことで、会社や学校に行けなくなるというのは、あり得ることなのです。


ペットロスを乗り越え 前を向くために

大なり小なりネガティブな出来事が起きたとき、どう考えますか?
「忘れたい」ではないでしょうか?
愛するペットとの別れです。悲しくて当たり前なのです。
それを忘れようとしたり、紛らわせようとしたりするほうが、悲しみは長引きます。

“ちゃんと悲しむ”というのは”愛するものと別れる儀式”であり、必要なことなのです。
身内の間で葬儀をするのもよいですし、日記に書くのもよいです。友人に話して涙するのもよいことなのです。
感情を表現するということが、愛するペットとの別れを思い出にして、前を向いて自分の人生を歩むために必要なことなのです。


【青柳 雅也:心理カウンセラー】


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