多くの中国メディアが「日本の製造業は衰退した」と報じる一方で、日本の製造業のイノベーション力は依然として健在だと論じる記事も存在する。香港メディアの鳳凰網はこのほど、「日本製造業は衰退した」という見方を支持したうえで、その理由について説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 多くの中国メディアが「日本の製造業は衰退した」と報じる一方で、日本の製造業のイノベーション力は依然として健在だと論じる記事も存在する。香港メディアの鳳凰網はこのほど、「日本製造業は衰退した」という見方を支持したうえで、その理由について説明している。

 記事は「日本企業は今なおイノベーションを重視している」と主張し、その根拠として「2008年における日本のGDPに占める研究開発費(R&D)の比率は約3.8%に達し、世界トップだった」と指摘。それでも日本企業は衰退したと説明、その理由は「日本企業の衰退はR&Dへの投入の減少が原因ではなく、イノベーションの古い理念に固執したことである」と指摘した。

 「イノベーションの古い理念に固執」という点について、「強い力で車を引くことに没頭するあまり、頭をあげて前方を見ることをせず、知らないうちに行き止まりにぶつかる」状況に例えられると説明。「市場の変化を無視して一心に品質向上だけを追い求めた」ことが日本企業の衰退につながったと主張した。

 製品の品質ではなく、市場が求めているものを土台としてイノベーションに取り組むことは非常に重要だ。個人の生活レベルでも実感できることだが、非常に優れたエンジンや最先端の電子機器を備えた車であっても、自動車に全く関心のない人に対してセールスするのは至難の業だ。

 しかし記事は日本企業が取り返しがつかないほど衰退してしまったという見方は示していない。むしろ様々な前途ある分野でイノベーションに取り組んでいることについても言及している。日本製造業を支えるのは1人1人の技術者だが、イノベーションに対する意欲そのものは非常に強力だ。行き止まりにぶつかったのであれば方向を変えれば良いのであり、メイド・イン・ジャパンが再び神話を創り出すことは十分可能だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)