サンマ1尾が数万円という異常事態!

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北海道東部沖の太平洋の流し網漁で水揚げされたサンマが店頭に並び始めた。これまで“庶民の味”といわれたサンマだが、その水揚げ量は年々減り、今年も値段が異常高騰しているという。

調べてみると、7月11日、東京・築地市場に今シーズン初入荷した大型の北海道産サンマについた値は1kg2万5千円。1尾当たりの値段は3300円ほど。昨年より約6割も高いという。

だが、サンマは大衆魚のはず。いくら初入荷のご祝儀相場とはいえ、どうしてこんな高値になってしまったのか? 初サンマを水揚げした釧路市漁業協同組合に聞いてみた。

「まだ10隻ほどの調査船で試験的に漁をしている段階なんですが、とにかく今年は漁獲量が少ない! 水揚げ量はわずか200kgほどでした。なぜ少ないかって? わかりませんよ(泣)」(担当者)

どうやら今年はサンマが不漁なようで、品不足が高値を呼んだようだ。

とはいえ、値がついたのなら、このサンマを売っている店がどこかにあるはず。そこで築地市場に急行し、場内の店をしらみつぶしに当たってみた。ところが、いくら探しても、このサンマを仕入れたという業者が見つからない! あまりにしつこく聞き回ったせいか、筋肉隆々の仲買人からは、「この時期にサンマなんか、あるわけないだろ!」と怒鳴られてしまった。

すると、肩を落とす記者を不憫(ふびん)に思ったのか、卸業者のひとりがアドバイスをくれた。

「ここまでバカ高いと、あらかじめ客から注文がないかぎり、仕入れることはないんだよ。ただ、高級すし屋か有名デパートだったら、ひょっとしたら扱っているかもね」(築地・東卸組合のYさん)

ところが、都内の有名すし店30軒ほどに問い合わせてもやはり、「サンマの初モノは扱っていない」とつれない返事。やはり初サンマにはお目にかかれないのかとがっかりしていたら、やっと耳寄りな情報が。都内ではなく、北海道札幌市の某デパートがこの初サンマを売り場に並べているというのだ。

ただ、その値段がすさまじい。なんと、1尾3万7800円! だが、デパートに「買いたい」と電話をかけてみたのだがーー。

「初サンマ? つい先日、50代の男性がお買い求めになり、もうありません。『家族がサンマ好きで、一日でも早く買ってあげたかった。買えてよかった』と、そのお客さまは喜んでいらっしゃいました」(広報担当者)

ガ〜ン。というわけで、ついに今年の初サンマには出会えずじまい。

漁獲高が減り、サンマの値段は年々高騰している。そのうちにアワビやフカヒレ並みの高級食材と化し、庶民の食卓から姿を消す日も近い!?

(取材/本誌クチウラ)