(株)川島織物セルコンは、文化施設「織物文化館」にて、祇園祭の山鉾巡行の様子を織物で表現した「洛中洛外図(祇園祭)」を中心に、祇園祭に関わる織物や資料を来年7月まで展示している。

 京都の「祇園祭」は日本三大祭りの1つとして知られ、特に宵山や山鉾巡行などの山鉾行事はユネスコの無形文化遺産にも登録されるクライマックスといえる行事である。同社では1969年(昭和44年)にその山鉾巡行の様子を、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の 右隻第三扇下部を原画に綴織で製織した。
 “上杉本”は数ある洛中洛外図の中で唯一の国宝であり、織田信長が狩野永徳に描かせて上杉謙信に贈ったと伝えられている。数千人もの人物を配するなど大変描写が細かく、他を圧倒する情報量が特長である。この綴織壁掛も“上杉本”を忠実に再現しており、織りの細かな手仕事が見られる。また 絹糸の退色もほとんどなく製織当時の美しい色合いを留めており、屏風とはまた違った魅力が感じられる。
 入館料は無料。見学は事前予約制となっている。予約は電話(075-741-4323)にて受け付けている。