中国メディアの今日頭条はこのほど、中国とタイによる鉄道建設プロジェクトを日本は必死になって妨害しようとしていると主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国とタイによる鉄道建設プロジェクトを日本は必死になって妨害しようとしていると主張する記事を掲載した。

 記事は2016年5月に岸田文雄外務大臣がタイを含む東南アジア各国を訪問したことに言及、岸田外相の訪問には「東南アジア各国と中国の協力を抑制し、それによって中国の発展を抑制する」意図があったと主張。

 さらに「日本が差し伸べるタイへの経済援助は嘘、あるいは一時的には功を奏してもタイにとって根本的な援助にはならない」と主張する一方、「中国とタイの鉄道建設プロジェクトはタイの経済状況を根本的に改善する可能性を有している」と論じた。中国の鉄道計画は中国とタイが鉄道で結ばれることになるため、日本がタイに提供する援助に比べて「よっぽどタイのためになる」という主張だ。

 記事はタイに対する日本の経済支援を「嘘」あるいは「一時的な効果しかないと批判しているが、一方で日本はメコン地域諸国に2016年から3年間で合計7500億円規模のODAを投じることを決定しているほか、15年度にはタイに対して供与限度額5億円のODAプロジェクトを2つ実施している。

 記事の文面だけを見るなら、日本は中国およびタイの経済発展を妨害しようとする悪い国家という印象を受ける。このような悪意のある主張を鵜呑みにすれば、中国で日本に対する印象が悪化するのも当然だといえよう。日中どちらにとっても受注したい大型案件であるがゆえ政治的な力が働くのは避けられないかもしれないが、建設的な議論が出来なくなるような主張は控えるべきだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)