各地で梅雨明けが発表され、いよいよ夏の到来。子どもたちにとっては、楽しい夏休みのはじまりでもあります。

一方で、夏は主婦の負担が増加する季節。NPO法人tadaima!の調査によると、子どもが夏休みに入ると食事の準備が一食分増えてしまうなどの理由から忙しく、ストレスもたまりやすいとのこと。

忙しい主婦の方を救うためには、夫の助けが必要です。そこで今回は昨今の男性の家事参加に関するデータをみながら、夫婦の家事分担について考えましょう。

■日本は世界でもっとも夫が家事をしない国

国際社会調査プログラム(ISSP)が2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」によると、日本の男性は世界でもっとも家事をしていないそうです。

日本人男性の家事分担率は18.3%で、2割に達していないのは日本だけ。

原因は、男女の役割差。男性の方が仕事の時間が長く、女性の方が家事の時間が長いのは世界共通ですが、なかでも日本は男女間の役割差が大きい国だというのです。

また、この男女の役割差は、夫婦関係の悪化にもつながっているようです。

NHKが既婚の男女2,800人にアンケートしたところ、妻の8割以上が夫に「自分の気持ちが理解されていないストレス」を感じているのだといいます。ストレスの原因は家事・育児などの不公平感が主でした。

主婦の方の負担が大きくなり、ストレスも増加する夏休み期間中は、夫婦間に亀裂が入りやすい季節ともいえるかもしれません。

■夫に家事をしてほしいならやり方を教える

では、どうすれば家事を手伝ってもらえるのでしょうか?

株式会社Woman&Crowdが行った「夫婦間における家事・育児の分担」に関する意識調査において、「夫に家事・育児の参加を促すためのコツ」を自由回答で尋ねたところ、

・子どもたちを寝かせた後は必ず夫婦で情報交換会をする。

・結婚するときに家事は完全分担制という決まり事をつくった。

・「夫の得意なもの、向いているものを先に聞いて、少しでもやってみる気があるものを選択してもらった。

などの声が寄せられました。

家事をやったことのない男性は、そもそもなにをどうやったらいいかわからないもの。そこで、しっかり教えてあげることが大切です。

わからないことを無理やりやらせても、やる気を削ぎ、頼んだ側の仕事が増える可能性もあります。ですから、まずは簡単なこと、できることからやってもらうのがいいでしょう。

また、簡単な家事でも、やってもらったらしっかりほめる。するとやる気がアップし、長期的に手伝ってくれるようになるでしょう。

家事の分担で重要なのは、夫婦間でのコミュニケーション。しっかり話し合って、男性が得意なことを分担する。そして家事をしてくれたら感謝の気持ちをしっかり伝える。それが、長期にわたって家事を手伝ってもらうことにつながるわけです。

また夫が家事を長期的に手伝ってくれること、しっかりと話し合いをすることは、円満な家庭生活も実現してくれます。

■最近の若い男性はわりと家事参加をする!

一方、若い男性のなかでは家事に対する考えが変わっているようです。

NPO法人tadaima!が2016年6月、全国20〜49歳の3歳以上の子どもがいる男女計1000名を対象に行った「男性の家庭進出に関する調査」によると、家事を「手伝う」のではなく、積極的に行う男性は3人に1人。

「男性も家事は当たり前」と答えた男性は2人に1人。家事をする理由のトップ3は「好き・得意だから」「妻に喜んでもらいたい」「妻の自由な時間を増やすため」でした。

自ら興味を持って家事をする・妻を助けたいと積極的に家事を行う男性は従来あまり見られませんでしたが、今回の調査によれば、特に若い男性がこうした価値観を持っているようです。

一方、妻と夫の間で「やりたい家事」「やってほしい家事」をめぐってのすれ違いもあるようです。

男性が行う家事は上から、「片づけ」「掃除」「洗濯」「育児」「料理」で、いちばん参加率が低いのが「料理」という結果になりました。料理は男性のやりたい家事・女性のやらせたくない家事ともに1位と、見解が正反対です。

妻が夫に料理をしてほしくない理由は、「片づけをしない」「邪魔になる」「段取りが悪い」で、料理の腕前ではなく、料理をすることによって生まれるコストが原因のようです。

また、夫に、ご馳走ではなく家庭料理をつくってほしいと考えている女性が多いことも特徴。男性は凝ったものをつくりたがりますが、日常的なものをコンスタントにつくってほしいのですね。

共働きの時代だからこそ、家事の分担は重要です。しかし、いちばん大切なのは夫婦間での思いやり。家事だけではなく、仕事で疲れていたら労うなど、常に感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

(文/堀江くらは)

 

【参考】

※夏休みは1食分準備が増えるなど家事の負担増。ワーママを救えるのは「うちパパ」!?ワーママを支える「うちパパ」が増加中!-NPO法人tadaima!

※妻が家事・育児を7割以上担当している家庭が約90%妻たちの本音は?-株式会社Woman&Crowd