知らなきゃ損する!高額な「医療費が戻ってくる制度」の活用法

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数年前まではなかった、そこはかとない体調不良……『BizLady』世代女子には、けっこう病院と密な付き合いを強いられる場面もあるはず。

その医療費、バカになりませんよね!? でも医療費が戻ってくる制度があるって、知っていましたか?

意外と知らない人が多いその制度について、経済キャスターを務める筆者がご紹介します。

■一定額以上の医療費がかかったら……調べてみて、“高額療養費制度”

まずその制度とは、“高額療養費制度”のこと。厚生労働省のウェブサイトにはこうあります。

<医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。>

その一定額というのは、その人の年齢や所得額で異なってくるのですが、平成27年からその区分が改訂され、よりきめ細やかな対応がされるようになりました。

例えば……。

・年齢70歳未満で、年収約370〜約770万円の人の場合

負担の上限額(一定額):80,100円+(医療費-267,000円)×1%

・100万円の医療費で、窓口の負担(3割)が30万円かかる場合

負担の上限額:80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1% = 87,430円

高額療養費として支給:30万円-87,430円 = 212,570円

→212,570円が高額療養費として支給され、実際の自己負担額は87,430円

となるわけです。

これ、けっこう大きいと思いませんか?

■実際の請求方法……まずは加入の公的医療保険に問い合わせを

では自分がその対象になるとわかったら、実際にどうやって請求したらいいのでしょうか。

<ご自身が加入している公的医療保険(健康保険組合・協会 けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・ 共済組合など)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。>

該当者に自治体からお知らせをしてくれる場合もあるようですが、こう書かれている以上は、まずは自分から確認してみましょう。

■ここに注意! 月を跨いだらリセットされます!

注意したい点もあります。それはこの制度が、月の1日から末日までを区切りにしていること。

先述の年齢70歳未満・年収約370〜約770万円の人の場合、1月の医療費合計が75,000円、2月1日に10,000円の医療費を払ってたとしても、支払い対象にはなりません。

通院の日にちを思い通りに操作するのは実際には難しいものですが、月さえ跨いでいなければ……という事態に陥る可能性はある、ということは理解しておきましょう。

■もうひとつ注意! “医療費控除制度”とはベツモノです!

もうひとつ起こりやすいのが、“医療費控除制度”との混同。

<医療費控除とは、所得税や住民税の算定において、自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために医療費を支払った場合に受けることができる、一定の金額の所得控 除のことを言い、保険給付の一種である高額療養費とは別の制度です。>

医療費そのものの支給と所得控除の違い、ということです。知ってみれば全く違うものだとわかると思いますが、けっこう間違えている人も多いよう。

気になる方は一度調べてみると、いざという時に役立つ知識になると思います。

以上、“高額療養費制度”についてでしたが、いかがでしょう?

制度には細かい決まりや注意点があります。一度、厚生省のウェブサイトなどで詳細を確認してみてくださいね!