専門家が明かす!意外と知られていない健康的な和菓子とは

写真拡大

先日、「教えて!goo」では「和菓子の正しい保存方法&気になるカロリーを専門家に聞いてみた!」という記事をリリースした。暑い夏の和菓子の正しい保存方法をご紹介し、その成分を明らかにしたところ、和菓子は洋菓子に対して比較的カロリーが低いことがわかった。

洋菓子に比べ脂質が少ないため、和菓子のカロリーは約半分。さらに餡は、食物繊維やカリウム、ビタミンB1なども含まれていることも判明した。だが話によると、意外と知られていない健康的な和菓子がまだあるという。そこで再び、料理家の中村美穂さんに話を聞いた。

■グルテンを含んだ麩まんじゅう

暑い夏の日、一服の清涼感を味わうため、少し後ろめたい気持ちを抱きながら和菓子を食べるという人もいるだろう。そんな中、本当に健康によいものはあるのだろうか。

「麩(ふ)まんじゅうはいかがでしょう。餡を包む皮は生麩です。麩は小麦のグルテンというたんぱく質でできています」(中村さん)

麩は通常、乾燥して固くなった形状で売られており、みそ汁やお吸い物に入れるイメージが強い。しかし、生麩はもちもちとした感触が楽しめるのだ。

「炭水化物、すなわち糖質主体の餅米を原材料とする白玉粉で作る大福や、小麦粉の中でもグルテン含有量の少ない薄力粉で作るまんじゅうに比べ、麩まんじゅうは高たんぱく低糖質で、筋肉を維持し脂肪が燃えやすい体づくりに効果的といえます」(中村さん)

グルテンとは、小麦などから生成されるたんぱく質の一種だ。さらに、必須栄養素の一つで、体内で消化されアミノ酸に分解される。人間の細胞やDNAもアミノ酸から作られていることはご存知の人も多いのではないか。

■関西と関東で違うくずもち

他にも健康によい和菓子はあるのだろうか。

「くずもちはどうでしょうか。関東のくずもちは小麦のでんぷんを約1年半も発酵させた発酵食品です。関西のくずもちは主に葛粉(くずこ)が原料で、体を温め代謝を上げる効果があります」(中村さん)

発酵食品は微生物の持つ酵素の働きで、体によい成分を増やしてくれることで注目されている。一方葛粉とは、秋の七草であるクズの根から得られるでんぷんを精製してできる食用の粉だ。関西と関東の違いがあるのは、それぞれの長所が体感されてきた証しだろう。

■女性に嬉しいイソフラボンを含有

「さらに、大豆の栄養が丸ごと摂れるきな粉と、ミネラル豊富な黒蜜をかければ、栄養価がアップします。きな粉には、イソフラボンという女性ホルモンに似た作用で更年期障害を予防する成分が含まれ、筋力をアップするたんぱく質、コレステロールを低下させるリノール酸も含まれています。きな粉と黒蜜をかけたくずもちは、免疫力を高め、ダイエット、健康につながる食材なのです」(中村さん)

イソフラボンは女性の体に優しく、骨粗しょう症を予防する効果もあることで知られている。リノール酸は、植物油の主成分である脂肪酸の一つであり、血中コレステロール値を下げる働きがある。

こうして和菓子の健康効果を見てきたが、いかがだっただろう。和菓子には、体調不良やダイエットに困っている人にとって希望の光になるのではないか。甘いからといって敬遠する必要もなく、健康に働きかけてくれる成分を含み、季節感もある和菓子。甘いものを食べたい、でも太りたくない、かつ少しでも体にいいものを、と考える人は、和菓子を手にとってみてはいかがだろうか。

併せて参考にしていただきたく、「教えて!goo」では、「菓子パンと和菓子なら和菓子の方がどちらかというと太らないですか…?」という質問に対する回答も紹介中だ。

●専門家プロフィール:中村 美穂
管理栄養士、フードコーディネーター。企業にてデパート・レストランの商品開発に携わる。その後保育園栄養士として活動後、独立。料理教室の運営、料理講師、書籍・雑誌等媒体へのレシピ提供・スタイリング等、料理家として活動している。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)